熊谷は大卒8年目シーズンにしてプロ初アーチをかけた(C)産経新聞社 阪神は9月2日の中日戦(バンテリン)に5ー3と勝利、…

熊谷は大卒8年目シーズンにしてプロ初アーチをかけた(C)産経新聞社
阪神は9月2日の中日戦(バンテリン)に5ー3と勝利、貯金は30に到達、優勝マジックを6とした。試合で光ったのは「6番・遊撃」で先発、3回にプロ初アーチを放った熊谷敬宥のパフォーマンスにもある。
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3回、主砲、佐藤輝明の35号2ランが飛び出した直後、大山悠輔が四球を選び、回ってきた打席で先発左腕、カイル・マラーのカットボールを捉えて左翼スタンドへ運んだ。
大卒8年目シーズン、広いバンテリンドームでこれがプロ初アーチとあって、ベンチもお祭り騒ぎ。見守った藤川球児監督も優しい笑顔で迎え、ナインからは手荒い祝福の嵐となった。
今や「時の人」になりつつある。昨年までは守備固めや代走としてチームを支えていたが、今季一気に活躍の場を広げた。
元々高い守備力で知られていたが、今季の守備位置は遊撃、三塁、左翼、中堅など幅広くカバー、ここにきて打撃でもしっかり存在感を出し始めた。
規定打席には到達しないながらも、今季はここまで68試合に出場、打率.282、1本塁打、3三塁打、16打点、得点圏打率.407も光る。
立大から2017年ドラフト3位入団、ここまで努力を積み重ね、ユーティリティの枠を飛び出しつつある。屈指の守備力、俊足、さらに打撃と縦横無尽にチームの求める役割を果たし続ける背番号4。
自己最長となる6試合連続スタメンの試合でプロ初アーチが飛び出し、ファンの間からも「もう、完全にレギュラーといえるんじゃ」「まさに、努力の人」「もはや、できないことはない」「ようやく本領発揮してくれた」と応援の声が多く集まっている。
2年ぶりの優勝は目前、今やチームに欠かせない存在になりつつある熊谷の引き続きの活躍が今後も話題を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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