短距離界の名バイプレーヤーとして、この馬の名前を憶えているファンは多いだろう。90年代の中盤から後半にかけて重賞を2…
短距離界の名バイプレーヤーとして、この馬の名前を憶えているファンは多いだろう。90年代の中盤から後半にかけて重賞を2勝、GIで2着3回の活躍を見せたビコーペガサスである。今回はちょうど30年前、彼が1年9カ月ぶりの勝利を手にした95年のセントウルSを振り返ろう。
ビコーペガサスは父Danzig、母Condessa、母の父Condorcetの血統。父は米国のトップサイアー、母は81年のヨークシャーオークスの勝ち馬という良血だった。93年秋にデビュー。ダートで新馬、さざんか賞と勝ち進むと、初芝となった京成杯も制し、無傷の3連勝で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。しかし、その後はマイルCSが5着、スプリンターズSが2着、安田記念が4着など、強敵相手に善戦止まり。そんな中で迎えた一戦が4歳秋のセントウルSだった。
初コンビの武豊騎手を背にした雨中の戦い、ビコーペガサスは久々に主役の座を掴み取った。道中はいつものように中団後ろ寄りを待機。そして勝負の直線、大外から脚を伸ばす。1頭、また1頭と先行勢をかわすと、残り150mで先頭。そのまま後続を突き放し、2着のスターバレリーナに1馬身半差をつける完勝で、約1年9カ月ぶりの勝利を手にしたのだ。
結果的にこれが最後の勝利となったビコーペガサスだが、同年のスプリンターズSと翌年の高松宮杯では2着に奮闘。7歳まで息長く走り、短距離路線を大いに沸かせたのだった。