プロ8年目での初本塁打にナインから手荒い祝福を受ける阪神・熊谷敬宥(C)産経新聞社 阪神は9月2日の中日戦(バンテリン)…

プロ8年目での初本塁打にナインから手荒い祝福を受ける阪神・熊谷敬宥(C)産経新聞社
阪神は9月2日の中日戦(バンテリン)に5-3で勝利。3連勝で優勝マジックを「6」に減らした。
猛虎屈指のユーティリティープレーヤーが嬉しい初体験だ。3回。4番・佐藤輝明の先制35号2ランで敵地が沸き返った中、大山悠輔の四球を挟んでの1死一塁から、6番・熊谷敬宥が続いた。
【動画】「走攻守顔の4拍子」阪神・熊谷敬宥のプロ初本塁打をチェック
フルカウントからの6球目。中日先発カイル・マラーが投じたカットボールをとらえると、打球は広いバンテリンドームの左翼フェンスを越えた。熊谷にとって、これがプロ8年目、通算232打席目での初ホームランだった。
ダイヤモンドを一周し、自軍のベンチに戻ると、ナインから少々手荒い祝福を受けた。最終的には2点差に追い上げられての白星とあって、熊谷の2ランが持つ価値は大きかった。
中継した『DAZN』を通じた試合後のヒーローインタビューでは「入ると思わなかったので、僕が一番びっくりしています。嬉しかったです。後ろにつなごうという気持ち。その結果が最高の結果になってよかったです」と喜びをかみしめた。
「びっくり」だったのは、ファンも同じだ。SNS上では「おめでとう!」の大合唱に加え、「まさかバンテリンで…予想外やわ!」「佐藤のホームランとはまた違った嬉しさがあるな笑」「嬉しいと驚きが」といった驚嘆の声が相次いだ。
昨季までは守備固め、代走での起用が中心で、7年間の打席数は「111」。しかし、今季は打撃面でも成長を見せ、すでに123打席に立っている。
こうなると、虎党の間では「はやく応援歌作ってください!」「応援歌をぜひ…!ぜひ…!」「CSまでには間に合わせて欲しい」といったオリジナルの応援歌誕生を願うコメントが集まっている。
この日で6試合連続のスタメン。守備位置は本職の遊撃だけでなく、左翼、中堅も任されている。日に日に首脳陣からの信頼度が増している背番号4は、「本当に1日1日が大事なので、自分のことで精一杯ですけど…チームの勝利に貢献したいと思って、グラウンドに立っています」と素直な心境を打ち明けた。
5回2死からの第3打席でも左前安打。好守、俊足、イケメンに加え、バットでも強烈な存在感を放つ29歳は、今や藤川阪神に欠かせない存在となっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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