大谷は今季、53本ペースで本塁打を放っている(C)Getty Images 9月に入りMLBレギュラーシーズンではタイト…

大谷は今季、53本ペースで本塁打を放っている(C)Getty Images

 9月に入りMLBレギュラーシーズンではタイトル争いも大詰めだ。中でも、両リーグのホームラン王争いは今季も、ハイレベルな数字が並びファンを熱狂させている。残りの1か月を迎え、し烈なタイトル争いを繰り広げるスラッガーたちの注目度は増すばかりだ。

【画像】まさか!?大谷翔平が敵ファンとハイタッチ…異例の行動に出る

 米スポーツ専門放送局『FOX SPORTS』が現地時間9月1日、両リーグの本塁打ランキングの特集記事を配信。上位を争う各打者の8月終了時点での本塁打数や、今後、達成が見込まれる各種記録にフォーカスしている。

 ア・リーグでは50本でトップを走るマリナーズのカル・ローリーに対し、リーグ記録の63本到達への期待を寄せており、「ヤンキースが1920年以来独占してきたア・リーグ本塁打記録をマリナーズが奪うことになる」などと綴っている。

 またナ・リーグでも、ここまで49本とハイペースで本塁打を量産しランキングトップを行くフィリーズのシュワバーの今後を見通し、「もし58本に届けば、ライアン・ハワード(2006年)のフィリーズ球団記録に並ぶ」と説明。残りの試合での快挙達成もあり得ると主張する。

 さらに、シュワバーを4本差で追うドジャースの大谷翔平にも同メディアは関心を寄せる。8月の本塁打は現地時間24日に行われた対パドレス今季最終戦での45号が最後となった大谷。約1週間、当たりが止まりシュワバーとの差が広がりつつある中でも、同メディアは、「依然として50本超えのペースにあり、十分特筆すべき数字だ」と称賛。

 加えて、「2024年には54本を放ってナ・リーグ本塁打王となったが、その時はトミー・ジョン手術からの復帰中で投手としては登板していなかった」と振り返り、現在の“二刀流”での本塁打量産というパフォーマンスを強調。加えて、投打での出場を続ける大谷に対し、「その負担は彼にしか分からないものだ」などと賛辞を続けた。

 また同メディアは、「参考までに、純粋な投手としてのシーズン最多本塁打は1931年のウェス・フェレル(ブレーブスなど)による9本」と過去の記録を記しながら、「オオタニの比較対象はもはや自分自身しかいない。投手としても出場した2021年シーズンの最多は46本であり、今季はそれを超える53本ペース。史上初の『先発投手として50本塁打』が現実味を帯びてきた」と論じている。

 スタープレーヤーのホームランはどの時代でも、瞬く間にスタジアムに歓喜を沸き起こし、観る者に強烈なインパクトを与え続けてきた。今シーズンもタイトル争いの行方とともに、大谷をはじめとするメジャーを代表する強打者たちのバッティングが、最後までファンの目をくぎ付けにする。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「存在すべきじゃない」元ヤ軍捕手が大谷翔平のための“二刀流ルール”に反発 制定したMLBにも苦言「正直言って馬鹿げてる」

【関連記事】「オオタニを軽く見すぎている」大谷翔平への“逆風”に米アナリストが異論! 一部で強まる「投手をやめるべき」の声を嘆く

【関連記事】「私は完全に間違っていた」元ド軍GMが告白 大谷翔平の二刀流に覆された“野球観”「打者としては大成しないと考えていた」