キャベッジの長打力は魅力だ(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 残留か、あるいは自由契約か、…

キャベッジの長打力は魅力だ(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 残留か、あるいは自由契約か、判断は悩ましいところです。

 今シーズンから巨人に加入したキャベッジです。左の強打者は今季ここまで(9月1日現在)、打率.250、14本塁打、48打点。1年目にしてはよくやっているとも言えますが、助っ人してはもうワンランク上の活躍を期待したいところ。残留は「当落線上」といっても良いでしょう。

【動画】失投を見逃さない豪快確信弾! 東京ドーム騒然のキャベッジ弾をチェック

 スポーツ紙のデスクは言います。

「投高打低の今シーズンで、リーグ6位タイの14本塁打は立派なもの。熱い闘志を持った男でチーム内にも打ち解けているので、残留のオファーを出すべきでしょう。来季以降、日本球界へさらにアジャストできれば、もっと成績が良くなる可能性も秘めています」

 一方で、いかんともしがたい「欠点」も指摘するのです。

「得点圏打率が.192と低いんですよね。無駄な力が入ってしまうからか、チャンスでの凡退が目立つのが気がかりではあります。あとは阿部監督が指摘したボーンヘッドをいかに減らせるかもポイントでしょう」

 そのボーンヘッドとは、8月29日の阪神戦(甲子園)での一コマ。同点の6回一死満塁。ドリスの151キロをとらえ、右翼フェンス直撃の走者一掃打を放ちながらも、スタンドインを確信していたのか、打球が大きく跳ね返ったのにもかかわらず、二塁止まり。仮に三塁まで進んでいれば、続くリチャードの遊ゴロで本塁生還できた可能性もあったため、試合後の阿部監督が苦言を呈し、大きく報道されていました。

「苦言はある意味、『親心』とも言えるでしょう。いいものを持っているんだから、打つだけじゃなくて、日本球界では全体的にちゃんとやらないと、稼げる選手になれないぞ、と。逆にあの言葉で、『キャベッジ残留』が現実味を帯びてきたかなと思いましたね」(前述のデスク)

 フロントの決断に、注目が集まりそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】巨人キャベッジの“消極的走塁”を元阪神コーチも苦言「点を取れる時に取る野球をしないと、最後に痛い目に合うよ」

【関連記事】再評価される巨人の2023年「超即戦力ドラフト」 首位打者争いのショートストップに加え、ドラ1右腕の巻き返しに期待

【関連記事】巨人最年長、長野久義の”現在地” 2軍で快打連発で余力を残すベテランの「使い道」は?