【明治安田J1リーグ 第28節 横浜FCvs東京ヴェルディ 2025年8月30日(土)18:03キックオフ】 撮影/原壮…
【明治安田J1リーグ 第28節 横浜FCvs東京ヴェルディ 2025年8月30日(土)18:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■ブラジル「カルテッド」先発
19位で降格圏に位置している横浜FCは、残留の“攻撃の切り札”としてJリーグでの実績十分なアタッカー、アダイウトンを夏の移籍で獲得。ルキアン、ユーリ・ララ、ジョアン・パウロとともにブラジルカルテットが先発した。
夏の移籍では守りの要も獲得。GKにこちらもJでの実績十分な元ポーランド代表ヤクブ・スウォビィクを迎えた。
試合序盤は横浜が優位に立つ。ユーリ・ララが高い位置に顔を出したことで攻撃陣にボールが届きやすくなり、チームの持ち味であるサイドからのチャンスメイクが機能しやすくなった。しかし、東京ヴェルディが粘り強く対応すると、徐々に勢いが失われ、前半を0-0で終えた。
■「痛かった」2枚目のイエロー
後半に入ると、どちらもシュートチャンスに辿り着くことができなくなってしまい、選手交代で打開を図る状況に。両チームともにFWの交代から動くことになり、横浜は60分に櫻川ソロモンを、ヴェルディは63分に唐山翔自を投入した。
攻撃の時間を増やすことができたのは、横浜だった。ヴェルディに勢いをもたらしたい左サイドの新井悠太と福田湧矢のコンビに対し、岩武克弥が高い位置までついていくことで、そうはさせない。
しかし、ヴェルディは新井や福田らの自陣でのプレーが長くなったことで、逆に横浜のアタッカーに対して、早いタイミングから守備の人数をかけられる形になった。
試合は両チームともにゴールに近づくことに苦労したままで終盤へ。ホームで勝ち点3を獲得したい横浜は、89分に伊藤翔を投入し、最終盤で圧を強めにかかかったが、思わぬ展開が待っていた。
78分にイエローカードを受けていた櫻川が、90+2分に2枚目のイエローで退場に。
アディショナルタイムの猛攻を試みた横浜だったが、退場が大きな痛手となり、それはかなわず。日本代表レジェンドの中村俊輔コーチも自らボールを拾って時間短縮に努めるなど、チームの後押しをするも、0ー0で試合終了。横浜は降格圏からの脱出に失敗した。
一方、ヴェルディはこの勝ち点1で降格圏から7ポイント差となり、「ここで相手に勝ち点3を渡さずに乗り切ったのは、非常に大きい」(城福浩監督)という結果となった。
■試合結果
横浜FC 0-0 東京ヴェルディ