<秋季静岡県大会 一次予選トーナメント:桐陽6―3富士宮北>◇30日◇上位校決定戦◇愛鷹広域運動公園野球場 秋季静岡県大…

<秋季静岡県大会 一次予選トーナメント:桐陽6―3富士宮北>◇30日◇上位校決定戦◇愛鷹広域運動公園野球場

 秋季静岡県大会は8月18日から、トーナメントで開催されて、原則2勝(一部、組み合わせにより1勝のみで県大会進出が決まる。その後に県代表校となった26校で、上位決定戦が行われる。これで勝ったチームがシード校扱いとなる。

 桐陽は今春の県大会では、昨秋に敗れた常葉大菊川にリベンジを果たしてベスト4に進出を果たしている。シード権を得た夏の選手権でも、浜松日体大、浜北西、加藤学園を下してのベスト8進出。準々決勝ではタイブレークで東海大静岡翔洋に敗れたものの、十分に存在感は示した。

 1992年夏には甲子園出場を果たした実績もある桐陽。学校法人沼津学園として飛龍との兄弟校という形になっている。学校は沼津駅からほど近いところにあるのだが、野球部のグラウンドはバスで20分ほどのところにある。しかも、そのグラウンドは飛龍との併用という形になっており、桐陽としては月~水までと、土日のうちのどちらかしか使用できないのある。土日は、可能なときは、相手チームを迎える形での練習試合ができる。しかし、そうではない時は、すべては遠征での練習試合となるということだ。

 県内では、中堅以上という存在でもある野球部の学校同士が系列校で、グラウンドを交互に使用しているなどというケースは非常に珍しいのかもしれない。

 この秋の新チームは1年生が24人、2年生は10人という布陣だが、新井 晶登監督は「スポーツ推薦的な枠で5人までは確保していますけれども、他は一般で入ってきてくれた生徒たちです。そうした子たちが、頑張ってやっていきながらチームを維持しているというスタイルです。前のチームは、お陰様で、いい結果も残せました。だけど、このチームは、0からのスタートというか、むしろマイナスからのスタートですから」と、苦笑しながら語っていた。

 確かに、前チームから残っているのは1番遊撃手の鈴木 陸翔温選手(2年)のみである。とは言うものの、先輩たちのチームを見てきた中で、選手個々が学習していっていた要素も多く、そうしたことが反映されていたのではないかという印象でもあった。

 打線では4番を打つ栗田 陽仁捕手(2年)は、積極的なリードで投手を引っ張っていたが、打線でも初回の同点打、3回の逆転打を放つなど3安打3打点。ことに、公式戦は初先発という笹野 航汰投手(2年)を上手にリードしていった落ち着きは評価されていいであろう。

 4回にも桐陽は二死満塁から、2番飯田 隼仁選手(1年)の左中間を破る三塁打で3点を追加した。そして、そのリードを左翼手からリリーフした長身の山本 凌煌投手(1年)と最後は1番をつけた袴田 大駕投手(2年)が、しっかりと2イニングを抑えた。新井監督は、ある程度はイメージ通りの継投がウマく決まり、納得した様子だった。

 この大会は、登録選手が全部で18人という富士宮北としては、結果的には健闘したと言っていいであろう。序盤は食い下がったものの、中盤でリードを広げられてしまった。それでも、ワンサイドにさせなかったのは、日々の地道な練習の成果だろう。県大会まで、2週間以上はあるので、大勝良則監督としても、もう一度整備していきたい。