ドイツ1部ザンクトパウリに所属するサッカー日本代表MF藤田譲瑠チマがダービーマッチに出場。絶妙なスルーパスでアシストを…
ドイツ1部ザンクトパウリに所属するサッカー日本代表MF藤田譲瑠チマがダービーマッチに出場。絶妙なスルーパスでアシストを記録した。
現地8月29日に行われたブンデスリーガ第2節で、ザンクトパウリは敵地でハンブルガーSVと対戦。15シーズンぶりに1部で実現したハンブルクダービーにスタンドが盛り上がる中、今夏新加入の藤田は開幕戦に続いて3-4-2-1のダブルボランチの一角としてスタメン出場した。そして、1−0リードの後、VARチェックで失点が取り消しになって迎えた後半15分だった。
自陣中盤の左サイドで相手とのボールの奪い合いを制した藤田が、ドリブルで前進する。姿勢良く前方を見据えると、最前線のFWアンドレアス・ホウントンジがDFラインとの駆け引きから抜け出すタイミングに合わせ、長距離スルーパスを送る。
このパスにボックス手前で追いついたホウントンジが相手GKをかわし、角度のないところからゴールに流し込んで2−0。今夏にベルギー・シントトロイデンからザンクトパウリに移籍した藤田にとっては、これが加入後初アシスト。現地サポーターも熱狂した。試合はそのまま2−0で終了し、藤田はフル出場でダービー勝利に大きく貢献した。
■「ハンブルグダービーでアシストはデカい」
9月のアメリカ遠征に臨む森保ジャパンのメンバーにも選ばれた、藤田のブンデスリーガでの絶妙アシストに対して、SNS上には「ちょい強かったけどよく見てたね。タイミングもコースも完璧だった」「視野の広さ&抜群の空間把握能力を持った上での正確性の高いパスセンス」「いよいよ全盛期柴崎の後継者になってきたな」と能力の高さに加えて、「ハンブルグダービーでアシストはデカい」「VARチェック中の声がけもいいな」と、早くも新天地で存在感を見せている姿を称賛する声が寄せられた。
藤田は2002年2月16日生まれの23歳。東京ヴェルディの下部組織出身で、2020年にトップデビューを果たし、徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスでの活躍が認められ、同年7月のE-1選手権で日本代表に初選出された。その後、シントトロイデンでも主力として働き、2024年夏のパリ五輪では主将として好パフォーマンスを披露した。
その反面、森保ジャパンではなかなか出番を得られずにいた藤田だったが、このブンデス初アシストの自信を手にして合流する今回のアメリカ遠征では、これまで以上の働きが期待できそうだ。