9月7日のフォワ賞にビザンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康厩舎)が出走を予定している。そこで日本から参戦して勝利を…
9月7日のフォワ賞にビザンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智康厩舎)が出走を予定している。そこで日本から参戦して勝利をつかみ取った過去の3頭を振り返りたい。
フォワ賞はパリロンシャン競馬場の芝2400mが舞台のG2だ。出走条件は4歳以上。凱旋門賞を目指す古馬の重要ステップレースとされている。これまでに日本馬は延べ14頭が出走。そのうち3頭が4つの勝利を収めている。
1頭目はエルコンドルパサーだ。99年のフォワ賞はボルジア、クロコルージュとの精鋭3頭立て。エルコンドルパサーは馬なりで先頭に立ち、スローペースの逃げ。内から迫るボルジアをクビ差抑えて、日本馬として初制覇を果たした。
2頭目はオルフェーヴルだ。12年と13年の凱旋門賞に参戦したが、両年ともにステップレースにはフォワ賞を選択。危なげないレース運びで連覇を決めたが、本番では2年連続2着と涙を飲んだ。
そして3頭目、直近の勝ち馬が21年のディープボンドである。初コンビのC.デムーロ騎手を鞍上に迎え、押し出されるようにハナへ。スローペースを刻み、直線に向くと加速。食い下がる同年のサンクルー大賞覇者のブルームを1馬身半抑えて、堂々と逃げ切った。
さぁ、ビザンチンドリームは日本馬として4頭目の覇者となり、凱旋門賞に弾みをつけられるか。栗毛のエピファネイア産駒の走りに要注目となる。