ドジャースで異次元の活躍を見せる大谷。その働きぶりに球団幹部も舌を巻く(C)Getty Images 大枚を叩いた価値が…

ドジャースで異次元の活躍を見せる大谷。その働きぶりに球団幹部も舌を巻く(C)Getty Images
大枚を叩いた価値が、早くも証明されている。23年12月にドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)という天文学的な契約を締結した大谷翔平のそれだ。
【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン
右肘靭帯損傷の影響によって打者専任となった1年目から大谷は観る者の度肝を抜いた。前人未到となる「シーズン50-50(50本塁打&50盗塁)」をやってのけ、DH専任選手として史上初のMVPにも輝いた。
迎えた今季は6月16日のパドレス戦で投手として実戦復帰。メジャーリーグで行われた異例のリハビリをこなしながら、早くも11登板を消化。5回9奪三振と好投した現地時間8月27日のレッズ戦で749日ぶりの白星を手にするなど、投打二刀流を本格的に再始動させている。
今季は打者としても、現地時間8月30日時点で45本塁打、85打点、OPS.990とハイアベレージをマーク。そんな異次元のパフォーマンスを当然のようにこなしている偉才には、ドジャース幹部も舌を巻く。
現地時間8月29日に米有名司会者のジム・ローム氏がホストを務めるポッドキャスト番組『The Jim Rome Show』に出演したドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は、大谷の異次元のプレーぶりについて「彼は過小評価されているよ。普通の人間の脳が、彼がやっていることを理解できるとは思えない」と強調。その異能ぶりを独特な言い回しで評している。
「彼が存在する価値や、投手としても、打者としても、いかに優れた選手であるかということは、人間が凄さを理解する次元を超えている。だから誰として適正に彼を評価することができないんだ」
大谷を常識を超えた存在だと認め、ただただ褒めちぎったフリードマン編成本部長。数多のスター選手たちとの契約に携わってきた男の言葉には、多少の誇張はあったとしても、嘘偽りはないはずである。
また、フリードマン編成本部長は、世間を賑わせているナショナル・リーグの二冠王(本塁打と打点)に君臨するカイル・シュワーバーとのMVP論争にも「比較は理解できない」と“異論”を投げかけている。
「シュワーバーが信じられないシーズンを送っているのは間違いない。だが、ショウヘイが、我々のチームでどれだけ素晴らしいリーダーであるか、バッターボックスでどれだけ恐ろしい打者であるかを考えたら、ショウヘイと誰かのMVP論争が出るなんて理解できない。
それは、ここ数年の間にも起きていたが、彼が投打の二刀流をやっているシーズンならなおさら考えられないことだ。ショウヘイがいかに難しいことをしているか、二刀流が唯一無二であるかを考えたら、まだまだ野球界で彼は十分に評価されていないと言える」
10年総額7億ドルの契約は球界を騒然とさせたわけだが、フリードマン編成本部長の言葉を鵜呑みにする限り、球団は「支払う価値があった」と納得しているようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「存在すべきじゃない」元ヤ軍捕手が大谷翔平のための“二刀流ルール”に反発 制定したMLBにも苦言「正直言って馬鹿げてる」
【関連記事】「オオタニを軽く見すぎている」大谷翔平への“逆風”に米アナリストが異論! 一部で強まる「投手をやめるべき」の声を嘆く
【関連記事】「私は完全に間違っていた」元ド軍GMが告白 大谷翔平の二刀流に覆された“野球観”「打者としては大成しないと考えていた」