松岡修造氏は大坂なおみに感謝と熱いエールを送った(C)Getty Images テニス全米オープンの女子シングルス3回戦…

松岡修造氏は大坂なおみに感謝と熱いエールを送った(C)Getty Images

 テニス全米オープンの女子シングルス3回戦が現地時間8月30日に行われ、第23シードの大坂なおみ(世界ランキング24位)が第15シードのダリア・カサキナ(オーストラリア・同18位)を6-0、4-6、6-3で撃破。優勝した2020年以来、5年ぶりにベスト16入りを果たした。

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 大会を中継する『WOWOW』で解説を務める松岡修造氏は、試合後に自身の公式インスタグラムを更新。熱のこもった“修造節”全開で、大坂を称賛した。

 松岡氏は冒頭で「大坂なおみ選手 全米オープン5年ぶりの2週目・4回戦進出!」と伝えた上で、「この試合もスタジアム最前列でコート解説させていただきました。なおみさんのメンタルが手に取るように感じられた。なおみさん、よく勝った!」と拍手を送った。ここからセットごとの独自解説を記した。

 まずは第1セット。「完全にカサキナは自分のテニスを失っていました。第15シードとして『なおみを倒す!』とやる気十分で挑んできましたが、リズムが崩れ、なんとダブルフォルトが8本。ボールがコートに入らない。なぜこうなってしまったのか?本人も戸惑っていたはずです。試合時間わずか23分。なおみさんから6-0。信じられない展開でした」と振り返った。

 第2セットでは状況が一転。「今度はなおみさん自身が“戸惑いゾーン”に突入。あれだけミスをしていた相手が急にボールを決め始める。第1セットでほとんどラリーがなかったため、感覚をつかめなかったなおみさんは、リズムを崩し、メンタルも揺らいでしまった。観客もコーチも『どうしてしまったんだ?』と戸惑いを隠せない。結果、第2セットはカサキナに奪われる」と分析した。

 そして勝負の第3セット。松岡氏は「トイレットブレイク」が転機になった指摘した。「禅・なおみさん」というタイトルを置き、「なおみさんはこれまでにない姿を見せました。新しいコーチと一切アイコンタクトをせず、見ていたのはラケットだけ。外ではなく内に視線を向け、深い集中に入っていく。僕には、まるでコート上で“禅”を行っているように見えました」と述懐。「ショットが決まろうが、ミスをしようが、相手に決められようが、なおみさんは静かに自分と向き合い続けていた」と評価した。

 その上で「メンタルを整えたことで、一気に本来のテニスを取り戻し、最後は、サーブもフォアもバックもなおみさんらしいスーパーショットが炸裂!最高のテニスで勝利を掴みました」と勝因を語った。

 大阪は4回戦で第3シードで世界3位のココ・ガウフ(米国)と対戦する。松岡氏は「個人的には、今日のような苦しい試合を経験したことが、ガウフ戦に勝つための大切な準備になったと感じています」と展望を語り、最後は「インタビューでは、相変わらず可愛らしい笑顔ものぞかせたなおみさん。やっぱりニューヨークが似合います。なおみさん、あなたのおかげで、僕も日本の皆さんに“テニス”を伝えることができています。本当にありがとう!そして4回戦進出おめでとう!!」と熱いメッセージで締めくくった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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