ピンチを切り抜け、雄叫びを上げるDeNA・藤浪晋太郎(C)産経新聞社 DeNAの藤浪晋太郎が8月31日の中日戦(横浜)に…

ピンチを切り抜け、雄叫びを上げるDeNA・藤浪晋太郎(C)産経新聞社

 DeNAの藤浪晋太郎が8月31日の中日戦(横浜)に先発。電撃加入後、2度目の1軍登板で7回無失点9奪三振の力投を見せ、阪神時代の2022年9月23日の広島戦(マツダ)以来、1073日ぶりのNPB勝利を飾った。

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 前回8月17日の同カード(バンテリン)では、投手の松葉貴大を含め、9人の左打者と対峙。5回1失点にまとめ、自身に白星こそ付かなかったが、チームは延長12回の末に競り勝った。

 1試合のイースタン登板を挟んだ今回も、松葉との投げ合い。中日は遊撃のクリスチャン・ロドリゲス以外、8人の左打者を並べた。以下が中日の先発オーダー。

(中)岡林勇希
(二)樋口正修
(右)上林誠知
(一)ボスラー
(三)板山祐太郎
(左)大島洋平
(遊)※ロドリゲス
(捕)宇佐見真吾
(投)松葉貴大
※が右打者。

 序盤3回まではストライク先行の投球で、パーフェクトの6奪三振。4回に先頭打者の岡林に投手強襲の内野安打を許し、1死一、ニ塁のピンチを招くも、味方の好守もあり無失点に封じた。

 5回は連続四球で1死ニ、三塁まで追い込まれたが、内野ゴロ2つで本塁生還を許さず。6回は2死からジェイソン・ボスラーに二塁打を浴びたが、次打者の板山を134キロのカットボールで空振り三振。ガッツポーズを繰り出し、小躍りするようにマウンドを駆け下りた。

 7回も連打をきっかけに、再び1死ニ、三塁の大ピンチ。ここも右打者の代打・辻本倫太郎を二飛に仕留め、続く岡林を三ゴロに抑え込んだ。

 藤浪は初回裏の1点の援護を守り抜き、7回裏に代打・宮崎敏郎を送られた。その宮崎が2点目のタイムリーを放つと、8回は伊勢大夢、9回は入江大生の継投で逃げ切り、中日を2-0で下した。

 日本球界に戻ってきた剛腕は、史上373人目のNPB通算1000投球回も達成。2013年3月31日のヤクルト戦(神宮)から数え、通算191試合目の登板で大台に到達した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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