<都市対抗野球2025:SUBARU8-3東京ガス>◇31日◇1回戦◇東京ドーム 社会人日本代表にも選出されたSUBAR…

<都市対抗野球2025:SUBARU8-3東京ガス>◇31日◇1回戦◇東京ドーム

 社会人日本代表にも選出されたSUBARUの八野田 龍司投手(前橋工ー流通経済大)が東京ガス打線を8回3失点に抑え、初戦突破に大きく貢献した。

 八野田は130キロ台中盤の直球に120キロ台のスライダー、100キロを切るカーブ、さらには「感触もよくなっている」と予選から使い始めたカットボールなど多彩な変化球を駆使する技巧派左腕。この日も東京ガス打線を6回まで1安打に抑え「後藤(克基)がうまく相手打線を研究してくれた。今日は一度も首を振らず投げたと思います」と息の合ったバッテリーの配球で流れを呼び込んだ。

 しかし7回には4連打を浴びるなど反撃を許して3失点。「打たれたのも甘く、防ぐことができた点だった」と反省したが、以降は反撃を許さず、8回101球3失点にまとめた。

 高校野球でも150キロを計測する選手が続出し、球速全盛と言われる時代。それでも 「憧れはありますけど、これでやってきたので」と左腕は自分のスタイルを貫いている。「いかに速く見せるか、なんで打てないんだろうと思わせる投球をしたい。そこは自信を持っています」。今後貴重な存在となりうる技巧派左腕が、確かな実力を証明してみせた。