新任の藤川監督のチーム作りの手腕も評価されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext セ・リ…

新任の藤川監督のチーム作りの手腕も評価されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 セ・リーグ首位阪神は8月30日の巨人戦(甲子園)に3ー2と勝利。優勝マジックを「9」とし、2位巨人に今季最大タイの15ゲーム差をつけた。

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 23年以来2年ぶりの優勝の瞬間が近づく中、球界内では先を見据えての話題も出始めている。

 昨季もリーグ3位のDeNAがCSを勝ち上がり、日本Sでもソフトバンクを下し、下剋上Vとして話題を集めたが、今季は何といっても投打に充実の戦力を誇る阪神が独走。現状で2位の巨人以下の5球団が借金生活という異常事態ともなっている。

 8月31日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系列)に出演した元巨人、メジャーリーグでも活躍した上原浩治氏はこの点について言及。

 阪神の優勝が近づく中、2位巨人以下が借金という中でのCS争いについて「阪神だけ飛び抜けてる。ルールとしては3位までは出られますけど。クライマックスね。ただ、5割切ってるんですよ。2位以下が」とコメント。

 続けて「それで日本シリーズにもし出て優勝したらどうなの?っていう疑問が残りますよね、もちろんね。何かルールを作ってほしいなって思いますね」とペナントレースの価値、勝ち星を含めての公平感が担保できるようなCSの制度改革を求めた。

 現状ではリーグ1位のチームには1勝のアドバンテージが与えられている。ただ過去にもあったように、優勝したチームにおいてもCSファイナルSからの戦いとなることで、間が空くことでゲーム感が失われてしまうなどの危惧もある。 
 
 直近でも阪神と2位巨人のゲーム差が15と離れていることもあり、「ゲーム差が15でしょ。やっぱり阪神に(日本Sに)いってもらうぐらいのルールを作った方がいいんじゃないかなという気はします」と上原氏は私見を語った。

 今季の阪神は新任の藤川球児監督を中心に投手王国を築き、打線では34号をマークと本塁打王争いを独走する佐藤輝明や若い選手も伸びてきている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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