◇米国女子◇FM選手権 3日目(30日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)悪天候等による…
◇米国女子◇FM選手権 3日目(30日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)
悪天候等による順延を受け、一日のあいだにラウンド(R)をまたぐケースでは、予選を通過した選手もそれなりに大変だ。前日2日目、雷雨による全3回の中断と再開を強いられてホールアウトした馬場咲希は、ムービングデーも出だしが慌ただしかった。
通算4アンダーで予選通過を確実にして来場したこの日の朝、コースには2Rの前日未消化ホールをプレーする選手たちで溢れていた。午前11時半に2Rが完了し、成績順による3Rの組み合わせで、馬場はアウトスタートの第1組に決定。「早く、早く!という感じで練習しました。ショットを打ち過ぎちゃって、アプローチ練習に行けなかった…」
1番でグリーン左奥、逆目のラフから寄せられずボギーが先行。手前からのチップミスになった3番(パー3)で2つ目をたたいた。上位陣のスコアを見て「早めに取り返しに行かないと、最後の方で苦しくなる。バーディチャンスにつけたい」と、はやる気持ちをプラスに変え、4番から立て続けに5m前後のパットを決めて2連続バーディを奪った。
前日は18ホールを回るのに10時間弱もかかった。「一日が長くて、その疲れもあったり、なかったりみたいな感じで。朝の練習から『あれ?』というところが多かった」。実はその長丁場の後、馬場は宿舎に直帰するのではなく、“復習”のためドライビングレンジに向かった。「ショットで良くないところがきのうは多かったので。きょうから少しでも良い状態で回りたいなと思って」。疲れた身体にムチを打った。
後半15番までにさらに3つバーディを重ね、最終18番(パー5)では3打目でピン左4mにつけたチャンスをパットで生かしてガッツポーズ。出だし3ホールの2ボギーから、6バーディを取り返し「68」でまとめた。
最終日を通算8アンダーの19位で迎える。個人戦では6月の「マイヤーLPGAクラシック」以来、3回目のトップ10入りも狙える位置。「あしたも攻めて、バーディをたくさん取れるように頑張りたい。少しでも順位を上げられるように」とうなずいた。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)