元胴元の証言によって水原受刑者のギャンブル依存症ぶりがあらためて浮き彫りになった(C)Getty Images あらため…

元胴元の証言によって水原受刑者のギャンブル依存症ぶりがあらためて浮き彫りになった(C)Getty Images
あらためて大谷翔平(ドジャース)の“潔白”が証明された。
現地時間8月29日、大谷の元通訳であった水原一平受刑者が行っていた違法賭博を仕切っていた胴元であるマシュー・ボウヤー被告が、米スポーツ専門局『ESPN』の番組に出演。世間を賑わせた“スキャンダル”に対する持論を披露した。
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お茶の間も震撼させる事件だった。水原受刑者は、自身が21年9月から開始したとされる違法賭博でかさんだ借金返済のために大谷の給与口座から約1700万ドル(約26億4200万円)の資金を不正使用。違法に送金した罪にも問われ、今年2月に禁固4年9か月の服役が命じられた。
奇しくも「時の人」となった水原受刑者と21年9月から関係性を持っていたボウヤー被告は、出会ってから約1か月で同受刑者が「ギャンブル依存である」と確信。当人の知識が乏しい海外サッカーなどに多額の資金を積極的に賭けさせていたという。
当初は大谷の関与も疑っていたという。というのも、水原受刑者がギャンブルを開始した当初から50万ドル(約7250万円)もの大金を大谷名義の口座から振り込んでいたためだった。
無論、大谷の潔白は水原受刑者の裁判でも証明された通りだ。それでも「イッペイはオオタニに賭けている、もしくはオオタニの代わりとして賭けていると思っていた」と告白したボウヤー被告は、自身の考えを覆された出来事も打ち明けている。
「私はオオタニが投げるエンゼルスの試合を見に行っていた。観戦しながら自分の賭けのサイトをチェックしていると、オオタニがマウンドにいるときにも賭けが入ってきていたんだ。その瞬間、『これはすべてイッペイがやっていることだ』と、はっきりと分かった。それにギャンブルはするか、しないかに分かれる。今までやっていない人間がいきなり4000万ドルの賭けを始める訳がない」
大谷の試合中にもギャンブルに興じていた水原受刑者。その依存ぶりを改めて語ったボウヤー被告も、12カ月1日の禁錮刑の判決が下され、「私は深く後悔している。人生において多くの誤った選択してしまった」と釈明。自らの罪を向き合う意志を示している。
ボウヤー被告の証言を聞き、あらためて後味の悪さだけが浮かび上がった同事件。公の場で虚飾まみれの発言を繰り返し、収監されていった水原受刑者は今、かつての盟友に何を思うだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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