◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 3日目(30日)◇芥屋GC(福岡)◇7293(パー72)◇晴れ(観衆782…

昨年のリベンジを目指す

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 3日目(30日)◇芥屋GC(福岡)◇7293(パー72)◇晴れ(観衆7820人)

“悪夢”よりも、芥屋GCに対しては“好き”のほうが上回る。「このコースで優勝するイメージが、めちゃくちゃありました」。小斉平優和が「68」で回り、通算13アンダーで首位と1打差4位。優勝が狙える位置で迎える最終日は、開幕前から簡単に想像できた。

昨年大会では、キャリアの中で最も優勝に近づいた。通算19アンダーで香妻陣一朗と首位に並んでプレーオフに持ち込んだが、2ホール目(18番)でティショットを3度OBに入れて負けた。「(当時のことは)覚えていますけど、そんなに引きずってはいないです」と悔しがったのは直後だけ。「もう、リベンジしたくてたまらなかった」と勝つイメージだけ作って大会に入って来た。

高麗グリーンも相性がいい

今年で6度目の出場になる本大会は、「キレイで、雰囲気も好き」。多くの選手が苦戦するクセが強い高麗グリーンもキライじゃない。6位から出たこの日も、1番から7m強、2番で5m強を沈めて連続バーディで飛び出した。

前半で4バーディを奪って首位との差を縮めていったが、勢いが増すにつれて肩にちょっと力が入りすぎた。「ちょっと(ボールに)当てに行ったり。気持ちが入りすぎている」と、アイアンショットが左に行き出したのはその証拠。後半はショットに苦戦しながらパーを重ねたが、18番(パー5)でこの日唯一のボギーを叩いた。

ちょっと気持ちが入りすぎた

「ちょっとミスでした」とティショットをバンカーに入れ、2打目は出すだけ。残り175ydの第3打が乗らず、4オン2パットのボギーとした。首位と1打差に後退したが、「(優勝が)狙える位置に残っているので、良いかな」と満足げに振り返った。

初優勝をかけて挑む最終日は、昨年を超える通算20アンダーが目標になる。「20は行きたいですね、最低でも。あしたは持てる力を100%出せるように、準備したい」。1年越しのリベンジに向けて、優勝するイメージはしっかりできている。(福岡県糸島市/谷口愛純)