勝負の流れを重視している岡田氏は、巨人バッテリーの配球に不満を漏らした(C)KentaHARADA/CoCoKARAne…

勝負の流れを重視している岡田氏は、巨人バッテリーの配球に不満を漏らした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
「こんなんでいいのかな」
虎の名将から檄が飛んだ。
8月29日に甲子園で行われた阪神戦で巨人は4-3と勝利。連敗を「4」でストップした。
【動画】見よ、この豪快アーチ、森下翔太&佐藤輝明の2打席連続弾の圧巻
終盤まで手に汗握る展開となった伝統の一戦で、小さくない話題となったのは、日テレ系の中継局でゲスト解説した阪神のオーナー付顧問を務める岡田彰布氏の言葉だ。23年に猛虎を日本一へと導いた百戦錬磨の名将は、勝った巨人への苦言を連発したのである。
とりわけ岡田氏が強く異を唱えたのは、終盤8回。3点をリードした巨人バッテリーが阪神のクリーンアップと対峙した際の組み立てだった。
マウンドに大勢を送り込み逃げ切りの形に入っていた巨人は、危なげなく先頭の中野拓夢を遊直に打ち取ったが、1死無塁から3番の森下翔太、4番の佐藤輝明に2者連続でソロアーチを被弾した。
その後は何とか抑え、同点こそ許さなかった。しかし、岡田氏は「いいリードをしていてもあれでパーになる」と強い言葉を、捕手を務めた岸田行倫の配球に浴びせた。
カウント2-2からの大勢の高めに浮いたスライダーをレフトスタンドの中段まで運んだ森下への配球に「カーブ? スライダー?(よくそんな球種を)投げるよね。調子悪いバッターに、なんで(スライダーを)投げるの?(バットが)遠回りするんだから(調子の)悪いバッターには合うよ」と絶句。さらに真っすぐを捉えられ、逆方向のレフトスタンド最前列に放り込まれた佐藤へのリードには、「なんで」と疑問を投げかけた。
「ずっと岸田のリード褒めとったけど、凄いことやるよね。なんでここにきて低めの真っ直ぐを要求するんやろ。あれだけ、3打席は高めを要求しておいて。こんなことをしていたら野球がダメになると思う。これじゃ勝てないよ」
「ずっと褒めとった」という言葉にある通り、この日の岡田氏は岸田を全く評価していないわけではなかった。むしろ逆で、“べた褒め”すらしていた。とくに佐藤に対してインサイドと高めのストレートを巧みに使い分けて3打席をノーヒットに封じたリードを「いいよね」と唸ってもいた。
だからこそ、結果的に細部にまでこだわれなかった配球を嘆かずにはいられなかったのだろう。指揮官として何よりも「勝負の流れ」を重んじてきた岡田氏は、甲子園の空気を一変させ、反撃の機運も生んでしまった事実をふまえ、「まして(大勢は)サイドスローのピッチャー。やっぱり巨人は勝てないよな」と不満を漏らしている。
勝つには勝った。それでもどこか消化不良の感が否めなかった巨人。そんな中で飛んだ名将の辛辣な言葉を、バッテリーはどう解釈するだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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