<3年生引退試合:平塚学園17-10武相>◇29日◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか 29日、昨春の神奈川大会王…
<3年生引退試合:平塚学園17-10武相>◇29日◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか
29日、昨春の神奈川大会王者・武相が今夏神奈川大会ベスト8入りを果たした平塚学園と3年生の引退試合を行った。
通常、高校野球の引退試合は、夏の大会前にメンバー外となった3年生にスポットを当てて試合をすることが大半。武相も昨年までは部内で大会前に引退試合を開催していたが、「夏の前に行うと多少気持ちが緩んでしまう。すべての戦いが終わった後の方が、選手みんなで楽しめると思った」と白濱 暁コーチが話すように、甲子園大会が終わった8月末に開催し、引退した3年生が一堂に会した。
いざ試合が始まると、試合序盤は平塚学園打線が爆発し、5回までに12対1と大量リードを奪った。終盤も横浜との準々決勝で好投したエース左腕・石塚 蒼生投手(3年)が好救援。最後まで粘る武相を振り切った。
対する武相も三上 煌貴 (3年)が140キロ、8回から登板した八木 隼俊投手(3年) も143キロと、チームを支えた両腕がともに自己最速を更新した。打っても9回にU-18日本代表候補にも選出されたされた吉崎 創史捕手(3年)が、高校最後の打席で3点本塁打を放ち「3年間の中で一番嬉しい打席でした」と笑顔でダイヤモンドを一周した。
最後は両チームがマウンド上で歓喜の輪を作り、健闘を称えあった。勝利した平塚学園の八木 崇文監督は「4番を打った藤田(大蔵)をはじめ、学生コーチの頑張りも嬉しかった」と話し、「後輩は先輩たちに最後まで諦めない姿勢を見せてもらった。この夏は最後の最後でアウトを取り切れなかったので、自分たちはアウトを取り切るぞという気持ちでやって欲しい」と話していた。また、武相の豊田 圭史監督も「3年生は個が強いチームで、本当にいい世代でした。最後に吉崎があそこで打つんですから。たいしたもんです」と笑みをこぼしていた。
試合の様子は後日「高校野球ドットコム」のYouTuberチャンネルで配信予定。プレー映像とともに、高校野球生活最後の試合を終えた選手達の声もお届けする。