<侍ジャパンU−18代表 練習試合: 沖縄電力5-1侍ジャパンU−18代表>◇29日◇練習試合◇沖縄セルラースタジアム那…

<侍ジャパンU−18代表 練習試合: 沖縄電力5-1侍ジャパンU−18代表>◇29日◇練習試合◇沖縄セルラースタジアム那覇

 2025年9月5日(金)〜14日(日)、「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」が沖縄県で開催される。出場する侍ジャパンU-18日本代表は、直前合宿2日目となる8月29日(金)、沖縄セルラースタジアムで社会人チームの沖縄電力と練習試合を実施。U-18日本代表にとって結成後初の実戦の場となった。

 練習試合は7イニング制で行われた。先攻はU-18日本代表。先発のマウンドに立ったのは、夏の甲子園に出場した創成館のエース・森下翔太投手。沖縄電力の強力な打線に洗礼を浴び、4点を失う。2回は健大高崎のエース・下重 賢慎が登板し、得意の変化球を武器に無失点に抑えると、その裏にU-18打線が反撃。川口 蒼旺(神戸国際大付)が出塁し、藤森海斗(明徳義塾)と岡部 飛雄馬(敦賀気比)の連打から満塁のチャンスを作る。続く為永 皓(横浜)がセカンドゴロで1点を返し、U-18日本代表チームの粘りを見せた。

 3回は中野 大虎(大阪桐蔭)が登板。ストレートの速球を軸に、ショートフライ、レフトフライ、ピッチャーゴロの三者凡退に抑え、度胸ある投球を披露。その後、4回に辻 琉沙(履正社)が1点を失うも、5回に石垣元気(健大高崎)、6回に坂本慎太郎(関東第一)、7回に奥村頼人(横浜)が無失点でしのぎ健闘。最終スコアは1 ー 5 で沖縄電力に敗れる結果となった。

 7イニング制の練習試合の後は、無死一、二塁から始まる延長タイブレークの練習を実施。大栄利哉(学法石川)、高畑知季(東洋大姫路)、今岡拓夢(神村学園)が快打を放ち、合計6得点を奪う上々の仕上がりを披露した。

試合後、小倉全由監督は代表チーム初戦に大阪桐蔭・中野を高評価した。

「社会人チームの力のある球を打たせてもらえたのが一番ですね。(今日の練習試合を踏まえて)これからは、バントだったりエンドラン、盗塁なんかもしっかり練習の中に入れていかないといけないなと思います。中野は外野からも良いボールを投げていたし、タイブレークでも四球を選んで、野手でもいけるなと思いましたね。外野からも声をかけてくれて、チームを引っ張ってくれてる、良い仕事をしています。下重や末吉のピッチングにも期待しています」

1番ショートスタメン出場した岡部 飛雄馬(敦賀気比)はこう試合を振り返った。

「試合でアピールができたと思います。(バッティングスタイルについて)低反発のバットに変わってからは、しっかり芯に当てることを意識してきたので、木製バットになってもそれはあまり変わらないですね。”目指してる選手“は特にいないけど、自分より上の選手はたくさんいるので、それを越せるように自分のやるべきことをしっかりやっていきたいです。今日は盗塁でアウトになってしまったけど、もっと盗塁スタートや打撃を磨いていきたいです」

 2023年の前回大会に続く連覇を目指すU-18日本代表。8月31日(日)に大学日本代表と、9月2日(火)には沖縄県高校選抜チームと壮行試合が行われる。