【天皇杯 準々決勝 FC東京vs浦和レッズ 2025年8月27日(水)19:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α…

天皇杯 準々決勝 FC東京vs浦和レッズ 2025年8月27日(水)19:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■CBコンビが「対人の強さ」を発揮するも…

 前半、FC東京はマルセロ・ヒアンを競り合わせる形で浦和レッズ守備陣の裏を狙うが、なかなかうまくいかない。一方、プレスが機能した浦和はセカンドボールをしっかりと回収し、時間をかけすぎずにゴールへ近づいていった。

 チャンスを作られる東京だったが、エンリケ・トレヴィザンとアレクサンダー・ショルツのセンターバックコンビが対人の強さを発揮。

 最後のところでゴールは許さず、うまくいかない展開ながらもスコアレスを保った。

 優位に試合を進めながらも得点を奪うことができない浦和だったが、42分、プレスが東京の横パスのミスを誘発。中央突破から最後は金子拓郎がネットを揺らした。

■戦局を一変させた「日本代表」左サイド投入

 予定通りの戦い方を続けることができ、最後には得点も生まれた浦和だったが、後半に入ると構図は一変。日本代表MF俵積田晃太を左サイドに投入した東京は、縦への勢いを出すことで浦和のプレスを回避。ヒアンが中央に陣取る機会も増加し、前半とは打って変わって圧を強めてゆく。

 勢いを取り戻した流れそのままに、52分、65分とヒアンがゴールを決めて逆転に成功した。

 浦和は金曜日のリーグ戦で柏に2点先行しながらも4失点で大逆転負けを喫し、優勝争いの第一グループから離されてしまったばかり。2試合続けてタイトルへ向けた大一番で逆転されてしまった。

 意地を見せなければならない浦和はどうにかして前を目指そうとするが、東京はチーム全体でしっかりボールに寄せて機能させず。

 最後は荻原拓也のクロスで強引にエリア内でのプレー機会を増やしたものの、ショルツとトレヴィザンのCBコンビが立ちはだかった。

 アディショナルタイムにはセットプレーの回数も増えたが、キム・スンギュが安定した処理でそれを制し、タイムアップ。選手交代によって強みを取り戻した東京とは対照的に、浦和はまたしても選手交代で機能性と運動量を上げることができなかった。

■試合結果

FC東京 2-1 浦和レッズ

■得点

42分 金子拓郎(浦和)

52分 マルセロ・ヒアン(東京)

65分 マルセロ・ヒアン(東京)

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