◇米国女子◇FM選手権 2日目(29日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)長い一日を振り…

18番ホールを終えたとき、時計の針は午後7時前

◇米国女子◇FM選手権 2日目(29日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)

長い一日を振り返り、「まさかこの時間までゴルフ場にいるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりでした」と大きく息をついた。表情に疲れが出るのも当然。馬場咲希は第2ラウンドの18ホールを終えるのに10時間近くかかった。しかもその間、3度の中断と再開の繰り返し。耐えに耐えて週末への扉を開いた。

午前7時前にコースに到着、9時1分にティオフした馬場は第3打をピンそば2mにつけた前半2番(パー5)でバーディが先行した。さらに2つ伸ばして迎えた6番グリーンで1回目の中断のホーンを聞く。1時間50分後に再開すると、今度は9番グリーンで2回目のサスペンデッドに入った。

「前半、結構いいリズムで来ていて、長いバーディパットも入ってくれたので『このまま伸ばしていこう』という流れだったんですけど…」。リスタートの一打だった9番の2mのバーディパットを外し、その後は「うまくプレーできずチャンスに付くことが減ってしまった」とパーが並んだ。

極めつけは後半16番(パー3)プレー中の3回目の中断。この日、最も長い2時間29分の待機を強いられた。午後6時15分に再開、最終18番(パー5)を終えたのは6時53分だった。

ノーボギーでプレー

今大会に出場の13人の日本人選手のうち、3回(合計5時間17分)の中断がすべてこの日のラウンド中に盛り込まれたのは馬場だけだった。「ちょっと流れに乗り切れなかった。でもその中でも集中力を切らさずボギー打たないでプレーできた」と3バーディ「69」をポジティブに捉える。

通算4アンダーは半数の選手がプレーを翌日に持ち越したとはいえ暫定24位にいる。「すごく長い一日で待ち時間も結構しんどかった。それを乗り越えたおかげで、あしたはいつも通り18ホール(だけ)プレーできる。きょう頑張ってよかった」。30日(土)は残りの第2ラウンドに続いて、午後に第3ラウンドが行われる。まずはゆっくり休んで、2週連続の決勝ラウンドに備えたい。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)