◇国内女子◇ニトリレディス ゴルフトーナメント 2日目(29日)◇北海道CC大沼C(北海道)◇6955yd(パー73)…

初日77位から「70」で巻き返し、予選通過した後藤あい

◇国内女子◇ニトリレディス ゴルフトーナメント 2日目(29日)◇北海道CC大沼C(北海道)◇6955yd(パー73)◇曇り時々雨(観衆956人)

国内女子ツアートップクラスに匹敵する飛距離を誇る16歳のアマチュア後藤あい(兵庫・松蔭高2年)が、ツアー出場4試合目で3試合連続の予選通過を決めた。初日1オーバー77位の出遅れを4バーディ、1ボギー「70」で巻き返し、通算2アンダー28位に浮上した。

「昨日はどんどんドライバーを持って攻めましたけど、攻めと守りの区別をつけるようにしました」

スタート1番(パー5)はティショットで3番ユーティリティを使い、レイアップ後に140ydの3打目を9番アイアンでピン下3.5mにつけて、バーディ発進。5番で3mを決められず、7番は左2m弱のチャンスからまさかの3パット・ボギーを喫したが、我慢を続け、13番から3連続バーディを奪った。545ydの14番(パー5)は2打目で花道まで運び、40ydを80cmにピタリ。430ydある最長パー4の15番は、2打目が130yd。9番アイアンでピン下3mにつける完ぺきな内容だった。

7月「ミネベアミツミ レディス」の予選ラウンドで青木瀬令奈と同組になった。「ユーティリティをウェッジぐらいの精度で打つ」と驚いた。「いろんなプロの方と回れる機会がもらえて、その中で“盗む”というか、課題を見つけて練習して。それを繰り返していくのが、今年の目標です」という。

予選2日間通算のドライビングディスタンスは271.25ydで2位。次代の“怪物候補”は最終日の夕方に東京経由で兵庫の自宅に戻り、翌日の月曜日から2日間、「日本女子オープン」最終予選(2Bブロック、兵庫・小野GC)に挑む。函館で海鮮料理、ジンギスカンなど“北海道の幸”を満喫する16歳は「体力は大丈夫です」と強行日程にもやる気満々だ。(北海道七飯町/加藤裕一)