◇国内女子◇ニトリレディス ゴルフトーナメント 2日目(29日)◇北海道CC大沼C(北海道)◇6955yd(パー73)…
◇国内女子◇ニトリレディス ゴルフトーナメント 2日目(29日)◇北海道CC大沼C(北海道)◇6955yd(パー73)◇曇り時々雨
午後組終了を前に、プロ2年目の吉澤柚月は通算5アンダーで2日間を終え、予選通過を確実にした。この日はボギーなしの「71」で「ノーボギーは初めてかも?」と笑顔を見せた。実際はアマチュア7試合を含めた通算40試合目で2022年「富士通レディース」1ラウンド以来3度目だが、まだ数少ない成功体験なのは間違いない。
ルーキーだった昨季は大苦戦した。QT28位の資格でツアー前半戦の出場権を得ながら、出場19試合で予選通過は1試合だけ。「春から調子が悪かったこともあるけど(雰囲気に)圧倒されて、縮こまっていたように思います」と振り返る。しかし、今季は違う。予選通過は出場14試合で6度目。「全然違います」という2年目を過ごす。
5月「ブリヂストンレディス」で「わかった」ことがある。「体がボールに向かって突っ込む癖」に気づき、スイングで「ボールの1個前を最下点」にするよう修正した。最初はドライバーから取り組み、ティアップしている分だけやりやすかった。打ち込むショットならボールの前に最下点を作るアイアンには不安があったが、やってみたらちょうどいい。
ショットのスタッツを昨季と比較すれば、ドライビングディスタンスは229.83yd(73位相当)から236.90yd(58位相当)まで約7yd伸び、パーオン率は57.4074%(86位相当以下)から66.3492%(57位相当)までアップ。平均ストロークも74.1311(85位相当)から72.5143(72位相当)まで向上した。
今週は出場権のある鳥取開催の下部ツアー「山陰ご縁むす美レディース」ではなく、北海道に来た。「(出場権が)降りてくる1番手か2番手だったので」とリランキング56位の資格で現地待機し、石川明日香の欠場で繰り上げ出場を決めた。
体調は万全じゃない。千葉の自宅で月曜朝に起きたら、首を寝違えていた。火曜に現地入りしたが、クラブを振れる状態ではない。練習ラウンドでなく歩いてコースチェックし、ウェッジとパターでグリーン周りだけを確認した。
今週は小学生の頃から仲良しのアマチュア中澤瑠来(るな)が通算7アンダーで上位にいる。「るな、やってるな~」と喜ぶ。残り2日を前に未体験の「トップ10目指して頑張ります」と言った。レベルアップした2年目、ツアーで初の優勝争いを中澤と楽しめたら、最高だ。(北海道七飯町/加藤裕一)