◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 初日(28日)◇芥屋GC(福岡)◇7293(パー72)◇晴れ(観衆2929…
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 初日(28日)◇芥屋GC(福岡)◇7293(パー72)◇晴れ(観衆2929人)
昼過ぎにホールアウトすれば、練習前に近所の食堂へ大好きな海鮮丼が食べに行ける。「今週は家から通っているので、リラックスもできますし、食べたいものも決まっている」。第二の故郷で、生源寺龍憲が首位と2打差の好スタートを切った。
地元の山口県を出て、福岡に移り住んだのは去年のこと。移動の利便性と、今林伸司トレーナーの居住地が近いことから博多区に拠点を構えた。片道40分の車通勤も、「洗濯もできますし(笑)」と自宅の快適さを思えば苦にならない。周囲に馴染みの店も多く、午前組でのプレーを終えたこの日は「『糸島食堂』に行きたいと思います。いつも並んでいるんですよ」とコースから15分ほどの飲食店でエネルギーチャージ。今週は大会期間中のリフレッシュにも困らない。
ホームで迎えた初日は、「全体的にストレスの少ないゴルフだった」と7バーディ、1ボギーの「66」で回って6アンダー3位で滑り出した。後半7番ではグリーンを外してボギーとしたが、「それ以外は(グリーンを)外れたところもカラーだった」とフェアウェイキープ率71.4%(10/14)、パーオン率77.8%(14/18)と高いショット力を披露。出だしの10番では6m前後のバーディパットを流し込んでこぶしを握るなど、グリーン上でも安定感が光った。
「3年分のメモも書き足しながらやっているので、(パッティングの)ラインも自信を持って打てた」と、苦戦する選手が多い高麗グリーンは持ち前の“データ力”でカバーしている。2023年から2度出場した分のコースメモを、今年の分に書き足してアップデート。「今週は外して良いところ、悪いところがハッキリしている」というデータを頼りに、上りのラインに付けることを意識したマネジメントが生きた。
3位は今季自己ベストの滑り出し。「本当に良いスタートが切れたかなと思います。この夏フェスのような大会を、すごく盛り上げていけるんじゃないかなと思っています」。6月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」以来の今季3勝目をホームで飾れたら最高だ。(福岡県糸島市/谷口愛純)