額に垂れる滝汗をぬぐう大谷(C)Getty Images 両リーグにDH制が設けられているメジャーリーグにおいて、二刀流…

額に垂れる滝汗をぬぐう大谷(C)Getty Images

 両リーグにDH制が設けられているメジャーリーグにおいて、二刀流戦士でしかありえない“光景”が話題となった。

 クローズアップされたのは、現地時間8月27日にドジャースがレッズを本拠地で迎えた一戦での一幕だ。この試合では大谷翔平が「1番・DH兼投手」で先発登板。投げては5回(87球)を投げ、被安打2、1失点、9奪三振と好投。打っても5打数1安打と活躍し、二刀流で異彩を放った。

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 だからこそ、現球界では珍しい場面が起きた。

 今季最長となる5イニングを投げ終えた大谷は、額に滴る滝のような汗をぬぐい、一息つきながらマウンドからダグアウトに向かってゆっくりと歩いていた。

 しかし、突然、ハッとした表情で急加速。駆け足でベンチへ。5回裏の攻撃は他でもない自分から始まるため、大谷は急いで打席に入る準備をしなければならなかったのである。

 投手が打席に入る準備の必要がないMLBでは、もはや大谷以外では見られない光景。まさに彼の“異能”ぶりを物語る場面でもあった。

 そんな一幕は米メディアでも大きく取り上げられた。米スポーツ誌『Sports Illustrated』は、「ショウヘイ・オオタニは、さまざまな役割をこなす男だ」と強調。その上で「マウンドを降りてすぐに先頭打者を任されたことで、彼は仕事のストレスが頂点に達した」とベンチに駆け足で戻りながらやや疲れた表情を浮かべた大谷を慮った。

 さらに「オオタニは自分が次の攻撃の先頭打者であることを忘れていたようだ。彼は息をつく暇もなく、打席に向かわなければならなかった」と記した同誌は、「野球界最高の打者の一人でありながら、同時に投手としても活躍するという“矛盾”が生む問題点はこれだ」と指摘。“唯一無二”とされる二刀流がいかに稀有であるかを訴えた。

 連戦が続く中で、相当な疲労があったのは想像に難くない。その中でハイレベルな二刀流を継続し続ける大谷のパフォーマンスには、ただただ脱帽である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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