日本ボクシング連盟は28日、東京都内で会見を開き、アマチュアボクシングの統括団体ワールド・ボクシング(WB)が女子選手…

 日本ボクシング連盟は28日、東京都内で会見を開き、アマチュアボクシングの統括団体ワールド・ボクシング(WB)が女子選手の遺伝子検査を義務づけたことについて、仲間達也会長は「リスクの高い格闘技で公平性を保つための線引きとして、一つの解答ではあるが、もう少し丁寧さがほしかった」と話した。

 連盟では、9月の世界選手権(英国)で女子部門に出場する選手らに性別検査を行ったという。検査を終えた選手らは当初の予定通り派遣される。

 WBは、選手の安全確保と公平な競技環境の提供を目的に、女子部門での性別検査の実施を決定。遺伝子検査で、生物学的に女性と証明された選手のみが出場を認められる。検査は男子部門でも2026年から義務づけるとしている。

 仲間会長は「検査の結果次第で、知りたくなかった情報を突然知らされ、女性として社会生活をしてきたアイデンティティーの崩壊につながる可能性がある」と指摘。連盟では、検査を受ける必要性や予測される不利益などが書かれた同意書を作成。国立スポーツ科学センターの専門家からも別途説明してもらった上で、検査を受けてもらったという。

 WBからは検査の実施による選手への配慮、対応は示されておらず、仲間会長は「遺伝子情報は最も秘匿されるべき個人情報。『ある選手がエントリーを取りやめた』となると、周囲が推察することができる。情報の秘匿性にも大きな問題がある進め方だと感じている」と語った。今後、WBに意見書を提出する予定だという。(佐藤祐生)