「BNPパリバ・マスターズ」(10月30日~11月5日/フランス・パリ/室内ハードコート)の初日、1回戦でミーシャ・ズベレフ(ドイツ)とチョン・ヒョン(韓国)が対戦し、チョンが6-0、6-2で勝利した。試合時間は56分。両者は今回が初対戦。…

「BNPパリバ・マスターズ」(10月30日~11月5日/フランス・パリ/室内ハードコート)の初日、1回戦でミーシャ・ズベレフ(ドイツ)とチョン・ヒョン(韓国)が対戦し、チョンが6-0、6-2で勝利した。試合時間は56分。

両者は今回が初対戦。M.ズベレフは、世界ランキング5位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の10歳年上の兄。チョンは、今シーズン新設され、11月7日から11日にかけてミラノで開催される「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」への出場権を獲得している。◇   ◇   ◇

試合は終始、21歳チョンの圧倒的な展開だった。

M.ズベレフのサービスから始まった第1セット、M.ズベレフは開始早々からサーブ&ボレーなど果敢に前へ出て行ったが、早いミスが目立ちいきなりのブレークを許す。続く第3ゲーム・第5ゲームもチョンがサービスブレークし、チョンは立ち上がりから6ゲームを連続で奪取。開始から約20分であっという間に第1セットを先取した。

続く第2セット第1ゲーム、M.ズベレフのサーブ&ボレーが決まり始め、この試合ようやく1ゲームをキープした。その後はM.ズベレフにやや落ち着きが戻り始め、第2セットは一時均衡状態に。第5ゲームM.ズベレフのサービスゲームに、チョンにブレークチャンスが訪れ、M.ズベレフのボレーミスで再びチョンがリードした。

ところが直後の第6ゲーム、今度はM.ズベレフにブレークバックのチャンスが。チョンはより厳しいコースを選択し、追いすがるM.ズベレフを突き放した。これでM.ズベレフは、フラストレーションを露わに。さらに隙を突いてゆくチョンは、思い切りのよいストロークを中心に次のゲームもブレークし、終わってみれば6-0、6-2の完勝となった。

勝ったチョンの2回戦の相手は、2回戦から登場となる第1シード、ラファエル・ナダル(スペイン)。(テニスデイリー編集部)※写真は「BNPパリバ・マスターズ」1回戦で完勝したチョン(「スイス・インドア」出場時のもの)

(Photo by David Emm/Action Plus via Getty Images)