早田は3回戦で孫穎莎に敗れた(C)Getty Images 8月14日から8月24日までの日程で行われた「ヨーロッパスマ…

早田は3回戦で孫穎莎に敗れた(C)Getty Images

 8月14日から8月24日までの日程で行われた「ヨーロッパスマッシュ」(スウェーデン)では、中国勢が5種目中3種目を制した。日本勢は優勝ゼロに終わっており、その中で、女子シングルス、女子ダブルスでは中国選手に敗れる試合が相次いだ。

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 女子シングルスでは3回戦で早田ひな、長﨑美柚が中国勢の前に敗退。ベスト8でも伊藤美誠が孫穎莎に黒星を喫し、大藤沙月も石洵瑶にストレート負け。また、3回戦で王芸迪を破り注目を集めた橋本帆乃香も王曼昱に熱戦の末に敗れ、準決勝進出とはならなかった。

 今大会の日本選手で唯一、決勝進出を果たした女子ダブルスの張本美和/大藤ペアもファイナルの舞台で孫穎莎/王曼昱ペアと相対し、フルゲームまで持ち込むも敗戦。4大会連続制覇中の日本人ダブルスも、中国最強コンビを上回ることが出来ず準Vに終わっている

 各種目で日本勢の前に立ちはだかるなど、世界ランク上位に君臨する中国選手が今回、改めて存在感を見せつけた。そして今大会の結果に関しては、中国国内でも大きな反響が上がっている。ポータルサイト『捜狐』では自国選手の圧勝、日本勢の敗退を受け、「日中卓球の力関係を改めて証明する結果となった」などと報じた。

 さらに無冠に終わった日本に対し、「今回のグランドスマッシュで大打撃を受けた」などと評しており、女子ダブルス、女子シングルスを振り返り、「日本選手は善戦はするものの、勝ち切れない状況が続いていた」と指摘する。

 加えて、中国選手の活躍にも言及し、「日中卓球の戦いは今後も続くだろう。しかし今回のスウェーデンでの結果が示したのは、中国卓球が依然として世界の頂点に立ち、揺るがない地位を保っているという事実だ」などと説明。その上で、以下の様な見解も綴り、中国卓球界の今後に期待を寄せている。

「この優位は世代を超えた努力、体系的な人材育成、そして競技への深い理解と革新によって築かれたものである。未来に向け、中国はすべての挑戦を受け止める準備ができている。王者のチームは、自らのやり方で卓球界に新たな歴史を刻み続けている」

 またトピック内では、「今回の結果から、日本卓球界は次回の五輪に向けた強化方針の見直しも避けられないだろう」とも記されている。いずれにせよ、中国勢の揺るぎない強さを目の当たりにした日本選手が、この悔しさをさらなる成長へと繋げてくれることを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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