先週、8月24日は札幌、新潟、中京の3競馬場で芝2000mの新馬戦が行われた。札幌は11頭立て、新潟は14頭立てと1…
先週、8月24日は札幌、新潟、中京の3競馬場で芝2000mの新馬戦が行われた。札幌は11頭立て、新潟は14頭立てと10頭以上の頭数が集まったが、中京は5頭立て。レースが成立する最低限の頭数だった。
北海道にある札幌は立地や馬房の関係上、頭数が少ないからと簡単に遠征するというわけにはいかないが、14頭立ての新潟から5頭立ての中京へ「少しでも上の着順を目指して」遠征することは全く難しくない。まして、同じ左回り。このあたりが美浦と栗東の違いを示す事象といってよいだろう。
【8月30日(土) 中京芝1400m(牝)】
◆ルナーマンス(牝、父シルバーステート、母ルネイション、栗東・斉藤崇史厩舎)
おじに芝で4勝を挙げたソロフレーズ(父ディープスカイ)やダートで4勝を挙げているオディロン(父キタサンブラック)がいる血統。シルバーステート産駒の牝馬といえば、ウォーターナビレラがデビューから3連勝でファンタジーSを制している。
本馬は7月31日に栗東でゲート試験を合格。その後も在厩調整しており、試験翌週の6日に坂路で新馬との併せ馬を行い、追走したにもかかわらず、楽に追いついて4F54.3秒、1F12.3秒をマーク。1週前追い切りはCWで古馬1勝クラスを追走して、楽に追いつくかと思われたが、相手が思った以上に動いて少し遅れた。とはいえ、ラスト1Fは11.2秒で手応えにもまだ余裕がある状態。ここまで十分に調教を積んで、仕上がりは良好といったところ。鞍上は団野大成騎手が予定されている。
【8月31日(日) 中京芝2000m】
◆レッドラージャ(牡、父コントレイル、母ボインビューティー、栗東・友道康夫厩舎)
半姉ルージュスタニング(父Into Mischief)は現在、3勝クラスのダート戦線で活躍しているが、デビュー戦は中京芝1600mで新馬勝ち。ちなみに当時の2着馬セキトバイースト(栗東・四位洋文厩舎)は今年の府中牝馬Sを制している。
新種牡馬コントレイルの産駒だが、追い切りの動きは軽快。8月21日のCWでの1週前追い切りは古馬2勝クラスと古馬3勝クラスの3頭併せ。その真ん中に位置していたが、最後は突き抜けて最先着。6F81.9秒、3F36.3秒、1F11.3秒と時計も優秀。坂路での追い切り時計も終いがしっかりしており、これは初戦から楽しみといった感じ。ちなみに本馬が今年の友道康夫厩舎の2歳世代最初のデビューとなる。鞍上は岩田望来騎手が予定されている。
【8月31日(日) 中京芝1600m】
◆サウンドラッシュ(牡、父マジェスティックウォリアー、母サウンドラブリー、栗東・安達昭夫厩舎)
現役時代に安達昭夫厩舎で管理された祖母サウンドバリアーは、2010年フィリーズレビューで重賞を制覇。母サウンドラブリーは未勝利に終わっているが、おばのサウンドキアラ(父ディープインパクト)は京都牝馬S、阪神牝馬Sの重賞2勝馬。この2頭も同厩舎で管理されており、まさに厩舎ゆかりの血統。
本馬は栗東で順調に追い切りを消化。8月13日の2週前追い切りではCWで6F81.6秒と好時計をマーク。ラスト1Fが12.2秒だったので、ここが11秒台まで鋭くなってくるようだと初戦からという楽しみが増すのだが、現時点でも水準以上には動いているといってよいだろう。
◆ジョーカー(牡、父ドレフォン、母ローズベリル、栗東・友道康夫厩舎)
半姉には新馬、紫菊賞と連勝して、阪神JFでは2着というG1実績のあるビップデイジー(父サトノダイヤモンド)がいる。おばには芝中距離で3連勝中の4歳牝馬アンゴラブラック(父キズナ)がおり、勢いもある血統。本馬は2023年セレクトセール当歳にて、3000万円(税抜き)で落札されている。
8月13日のCWでの2週前追い切りではまだそこまで動けないかなという印象も残ったが、8月20日の1週前追い切りではCWで古馬1勝クラスを大きく追走。一杯に追われて、最後はきっちり先着しており、時計は6F80.8秒、3F37.4秒、1F11.5秒をマーク。これだけ動けば十分だろう。鞍上は岩田望来騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)