◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 最終日(24日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70…

松山英樹は終盤17番でバンカーからチップインバーディを奪った

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 最終日(24日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)

ボギー、ダブルボギーと続いた直後の終盤17番、松山英樹のフェアウェイからの2打目はグリーン左奥のバンカーに落ちた。ライを見た瞬間、「ピンに当て(て止め)るか、ボギーで上がれたら良い方か」とさらなる後退を予感。覚悟を決めてかき出した一打は「1000回に1回くらいのショット」となり、ボールはわずか10yd先のカップに消えた。

後方のギャラリースタンドの大声援に応えるように、人差し指を空にかざすパフォーマンス。「チップインで(気持ちが)晴れました」と笑ったのは、苦しいシーズンを過ごしてきたからこそだ。1月の開幕戦「ザ・セントリー」で優勝した後はトップ10入りがないまま時間が流れ、2年連続11回目の出場となったプレーオフシリーズ最終戦でももどかしさが募った。

ボギー、ダブルボギーの直後に2連続バーディで「69」

イーストレイクGCでの自己ワースト「76」をたたいた3日目に30人中29位に沈み、最終日は第1組でプレーした。ロープサイドがまだ静かで、寝起きの様なコースで4日続けてボギーが先行(4番)。フェアウェイからのセカンドショットをピン手前1.5mで止めた後半12番から2連続バーディを奪いながら、15番ではグリーン奥からのアプローチが斜面を駆け上がらずボギーをたたいた。

上位争いに加われなかった

最終日にしてようやく18番(パー5)をバーディとしても、「良い形で終われるように頑張ったんですけど、同じような感じでプレーしてしまった」とスコアを伸ばし切れなかったラウンドを悔しがる。5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「69」で通算3オーバー29位。「一つひとつのショットはだいぶ良くなってきているが、繰り返す中で72ホールつなげないといけない。つなぐものがなかなかうまくいかないというか、良いショットの後にミスをする。平均点が低いということで、それが現状。距離感や方向性に自信がない分、結果につながらないのもある」。優勝争いに加われないまま、シーズンがひと段落してしまった。

9月は英国で欧州ツアーのビッグトーナメントに出場する

2025年もこれが終わりではない。次の2週間を休息に充て、9月11日(木)開幕の欧州ツアー「BMW PGA選手権」(イングランド・ウェントワースC)に初参戦。一時帰国してから渡英する。「継続してやって、うまくいき始めている部分もある。どうしていくかを年内の試合で定めていけたら」とオフはまだ先にある。

PGAツアーは秋季シリーズ(フェデックスカップ・フォール)に入り、松山は10月、日本開催の「ベイカレントクラシック」(神奈川・横浜CC)に出場予定。「最後はボギー以上になりそうなシチュエーションからバーディを獲れた。ご褒美だと思って頑張りたい」。ツアー12年目のシーズンを悶々としたまま終わらせない術はまだ残されている。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)