◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 3日目(23日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70…

悩めるブラッドリーが4位に浮上(Jeff Robinson/Icon Sportswire)

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 3日目(23日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)

キーガン・ブラッドリーは開幕の3日前、ニューヨーク州のベスページ州立公園ブラックコースにいた。9月26日(金)に始まる2年の一度の欧米対抗戦「ライダーカップ」の会場。今年ホームで米国選抜を率いる主将は当地を訪問し、居合わせた人々にサプライズでチケットを配るなど、プライドをかけた一戦への準備に勤しんでいた。

プレーオフシリーズ最終戦の会場に入ったのはその日の夜。試合に向けた準備が万全だったとは言い難い。「きょうの練習場では、ベスページでチームに伝えたいことを考えている自分がいた。そういうことがラウンド中にも起こるんだ」。頭はすでに1カ月後に向けられた中で前日の「64」に続き、ムービングデーはフィールドベストの「63」。通算13アンダーの4位に浮上した。

ブラッドリーはいま、実に悩ましい状態にある。両チーム12人ずつが出場するライダーカップ。米国は前週の「BMW選手権」終了時のランキングでスコッティ・シェフラーJ.J.スポーンザンダー・シャウフェレラッセル・ヘンリーハリス・イングリッシュブライソン・デシャンボーの選抜入りが自動的に決まった。残りの6人は主将推薦によるチョイスとなりブラッドリー本人が現段階でランクでは5番目にいる。

選手兼主将としてプレーすべきか否か。「大変な決断だ。主将は誰を選出するかによって(世間に)ジャッジされる。そこに自分がいること自体がとても奇妙」。他選手を選ぶのにも一苦労なのに、自らの名前を挙げる可能性があるとは…。「ベストな選択ができるように最善を尽くしたい。いずれにしても人々の間で物議を醸す。その覚悟もできている」

イーストレイクGCは1963年にライダーカップをホストしたコース。当時、圧勝した米国の主将はアーノルド・パーマーで自らもプレーした。「もしも彼が生きてくれていたら、アーノルドと電話で話したい。きっと良いアドバイスをくれるはずだから」と新米キャプテンは苦笑いした。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)