千賀の完全復活が待たれる(C)Getty Images メッツの千賀滉大は現地時間8月20日、敵地でのナショナルズ戦に先…

千賀の完全復活が待たれる(C)Getty Images
メッツの千賀滉大は現地時間8月20日、敵地でのナショナルズ戦に先発し、5回0/3を投げ被安打6、自責点4の内容で今季5敗目を喫した。右太腿の負傷から7月に復帰を果たすも、最後の白星から2か月以上が過ぎ、低迷の出口は見えないままだ。
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後半戦に入り急失速となったチームとともに、千賀本人も不振に喘いでいる。前半戦、故障離脱前までに積み上げた白星は「7」のまま増えることなく、8月には2度、敗戦投手として記録された。プレーオフ争いが熾烈さを増す中、誰よりもチームへの貢献が求められるエースとして、不本意な結果が続いている状況だ。
メッツの地元メディアでも、勝ち星が遠のいている日本人右腕に対する厳しい批評が展開されている。ニューヨークスポーツサイト『EMPIRE SPORTS MEDIA』は8月21日、千賀の特集記事として、「メッツのエースが最悪のタイミングで壁にぶつかった」と銘打ったトピックを配信した。
同メディアは、順調に白星を重ねていた前半戦の投球内容について、「シーズン最初の13先発で防御率1.47、WHIP1.11、73回2/3で70奪三振31四球という見事な数字を残していた」と振り返るとともに、「ただ結果を出していただけではない。打者をまるで寄せつけない圧倒的な投球で、10月までローテーションを背負える投手に見えていたのだ」と綴っている。
その上で、現在のパフォーマンスに言及。「だがその支配力は今や遠い記憶となっている。復帰後のセンガは低迷し、メッツが頼りにしていたエースの姿からはかけ離れている」などと評している。
また同メディアは、「もし健康であれば、センガをローテーションから外すことはないし、その必要もない。たとえ調子を落としていても、イニングを消化できる投手は9月に迎える勝負所では欠かせない存在だからだ」と主張。さらに続けて、「だがニューヨークが必要としているのは『穴埋め役』ではない。シーズン前半に見せた、容赦なく打者を切り裂いたあのセンガなのだ」とエースとしての再起を求めた。
加えて、千賀の投球はメッツに大きな影響を及ぼすと訴えており、「一回の好投がチームの流れを決定的に変えることだってある。そして、それを実現できる存在として最も相応しいのがコウダイ・センガだ」などと論じている。
トピック内には、「10月の夢を繋ぐためには、センガが一刻も早く本来の姿を取り戻す必要がある」とも記されている。シーズン終盤、苦しい状況のチームをそのピッチングで勢いに乗せることを期待されている千賀。この先の登板は、まさにエースとしての真価が問われるマウンドとなる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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