イングランド・プレミアリーグ、エバートンの女子チーム、エバートン・ウィメンに所属するなでしこジャパンDF北川ひかるが、…
イングランド・プレミアリーグ、エバートンの女子チーム、エバートン・ウィメンに所属するなでしこジャパンDF北川ひかるが、新天地に溶け込むコミュニケーション能力の高さを披露。今後、世界に打って出たいと考えている人々には、貴重な学びとなる一幕があった。
現在、世界最高峰の国内サッカーリーグと言われるのが、イングランドのプレミアリーグだ。世界中からトップクラスの選手が集まり、近年は日本人選手も多く参戦している。
女子サッカーも同様だ。イングランドのウィメンズ・スーパーリーグ‘(WSL)は、いわば女子版のプレミアリーグ。やはり、日本人選手も多く在籍している。
そうした中でも、最も多くの日本人女子選手が所属しているのがマンチェスター・シティとエバートン。マンチェスター・シティには昨シーズンから長谷川唯ら4選手が所属しているが、エバートンは今夏、一気に3人の日本人選手が入団。マンチェスター・シティと並んで最多となる日本選手4人を擁するクラブになった。
エバートンに加わったひとりが、スウェーデンのBKヘッケンFFから加入した北川ひかるだ。
現在、28歳の北川は、これまで多くのクラブを渡り歩いてきた。小学校を卒業した時点で生まれ故郷の石川県金沢市を離れ、JFAアカデミー福島に入校。その後、浦和レッズレディース、アルビレックス新潟レディース、INAC神戸レオネッサと渡り歩いてきた。
昨年8月には、前述のヘッケンへと初めての海外移籍を果たす。そして今夏、エバートンへと移った。
そうした子どもの頃からの経験が活きているのだろう。エバートンが紹介した動画には、北川の抜群のコミュニケーション能力をうかがわせる一幕が記録されていた。
クラブのSNSで紹介された北川は、氷風呂に浸かっている。サッカーなどのトレーニング後には、よく見られる光景だ。
他の選手も浸かるものの、大声を上げるなどしてバスタブから逃げ出している。だが北川は、瞑想するかのように目を閉じてガマン。それでもスタッフの「2分」の声がかかると同時に、ものすごい表情で氷風呂から脱出。「太陽が必要」と日なたに駆け出し、謎の動きを披露した。
■「心頭滅却すれば寒さもまた温し?!」
実はこの動きは、チームとして講習が行われた呼吸法を実践したもの。それをすぐに体現したわけだが、ユーモラスな様子にチームメイトからは笑い声と拍手が起きた。
海外のクラブへの移籍では、日本人にボールが回ってこないこともあると言われるが、そうした「溝」を埋めて余りある北川のパフォーマンス。日本のファンからは、すぐに称賛の声が上がった。
「太極拳?」
「おもろ」
「かなり面白い動き」
「心頭滅却すれば寒さもまた温し?!」
「ほんと好き」
「北川ひかるさん、すぐにチームに溶け込みそう」
WSLは9月に開幕する。新たな挑戦の舞台でも、北川は、そのプレーとピッチ外のパフォーマンス(?)で、多くの人々を笑顔にしてくれることだろう。