◇国内男子◇ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 3日目(23日)◇北海道ブルックスCC(北海…
◇国内男子◇ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 3日目(23日)◇北海道ブルックスCC(北海道)◇7286yd(パー72)◇晴れ
10番スタートの“裏街道”から、小西たかのりが優勝争いに突っ込んできた。首位と6打差の33位から出て、3.5mのチャンスを決めた前半16番(パー3)3.5mからの4連続を含む9バーディを量産。最終9番(パー5)こそ2オン3パットで取りこぼしたが、ボギーなしでツアー自己ベストタイ「63」をマーク、通算16アンダーの2打差5位で最終日を迎える。
予選カットラインがツアー新の通算8アンダーという大バーディ合戦だった前週は、1打及ばず予選落ちを喫した。「ちょっとパットが打ち切れなかった。そのイメージの取り方を修正しました」と2週連続の伸ばし合いに対応でき、満足そうだ。
4月の開幕第2戦「前澤杯 MAEZAWA CUP」でプロ13年目の初優勝を飾り、優勝賞金4000万円をゲット。その次戦「中日クラウンズ」も4位となり、今季獲得賞金は約4781万円で首位を行く生源寺龍憲と約1970万円差の3位につける。ツアー仲間からは「優勝賞金が4000万円を超えないと本気にならないの?」とイジられているらしい。
奇しくも今週の優勝賞金は4260万円。今季の最高賞金額だ。「どの試合も全力でやってるんですけど…」と苦笑いするが、優勝すれば通算約9041万円。生源寺を逆転し、トップに浮上する可能性がある。目標を賞金王に掲げる男にとって“高額賞金大会ハンター”になるのは、望むところでもある。
今大会は、繁忙期の北海道開催とあって近隣コースからハウスキャディの増援を頼めず、出場144人のうち、帯同キャディ登録していない23人はバッグを自分で運ぶセルフプレー。小西も予選2ラウンドは“三輪車”をコロコロ押してセルフで戦ったが、この日から予選落ちしたプロの帯同キャディを“拝借”できた。
「予選ラウンドは一人でもなんとかいけるけど、決勝ラウンドは一人だと同組の人の進行に影響もするんで」。最終日は万全の態勢で、最終組の1組前から堂々と2打差逆転に挑む。(北海道苫小牧市/加藤裕一)