暴力事案が波紋を呼んだ高校野球界はこの先どう変わっていくか(C)Getty Images 大会は異例の謝罪によって締めく…

暴力事案が波紋を呼んだ高校野球界はこの先どう変わっていくか(C)Getty Images
大会は異例の謝罪によって締めくくられた。
8月23日、甲子園球場で第107回全国高校野球選手権大会の決勝が行われ、沖縄尚学が日大三に3-1で勝利。沖縄県勢では、2010年の興南以来となる全国制覇を果たした。
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沖縄尚学が強打の日大三を巧みに抑えきって快哉を叫んだ。文字通りの名勝負の後に実施された閉会式では、「社会問題」ともなった高校球界の課題について運営側から言及された。
日本高野連の宝馨会長は、お馴染みの大会講評の中で、大会途中で出場を辞退した広陵(広島)の暴力事案に言及。1分以上の時間を要して異例の謝罪をした。
広陵を巡っては、大会前にSNS上で、今年1月に部員4人による下級生部員への暴力行為があり、日本高野連に報告、3月に厳重注意を受けた事案が発覚。さらに大会開幕後には7日の旭川志峯(北北海道)との初戦前に、別の部内暴力と監督やコーチによる暴力、暴言がふたたびSNSで発信され、大きな騒動になった。
今月21日には、責任が追及されていた中井哲之監督の退任が発表されていた同問題について、宝会長は「今回代表校が大会途中で出場辞退するという事態になり、各方面にご迷惑とご心配をおかけいたしました。日本高校野球連盟は今回の事態を大変深刻に受け止めております。このような事態に至った経緯をしっかり検証し、より適切な対応策について検討してまいります」と強調。そして、高野連としての考えを明かすとともに、全国の指導者と球児に強く呼び掛けた。
「日本学生野球憲章は学生野球を学校教育の一貫と位置づけ、その基本原則で学生野球は一切の暴力は排除し、いかなる形の差別も認めないと明言しています。暴力、暴言やいじめは何も生み出しません。改めて全国の指導者、部員の皆さんに強くお伝えしておきます」
また、今大会の会長で朝日新聞社代表取締役社長の角田克氏も挨拶。「大会中、出場校が辞退するという残念なことがあり、大変ご迷惑、ご心配をおかけしました」と謝罪した上で、自らの考えを明かした。
「この間、頂いた様々なご指摘を大会主催者として真摯(しんし)に受け止め、甲子園大会がこれからも全国の球児のみなさんから夢を託していただける場として、フェアプレー、フレンドシップ、ファイティングスピリッツ、3つの高校野球の精神が同心円で重なり合う場であり続けるよう、たゆまぬ改善に努めてまいります」
なお、広陵は指摘される「硬式野球部の体質、過去の暴力・暴言等の有無の問題」について、「外部の学識経験者と、本法人の役員・評議員から本校卒業生及び本校野球部在籍経験者を除いた者により構成する『学校改善検討委員会』を設置し、第三者視点からの検討を学校運営に反映させる」と発表。近日中に委員を決定し、初回の検討委員会の開催についても報告するとしている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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