(23日、第107回全国高校野球選手権大会決勝 沖縄尚学3―1日大三) 沖縄尚学が夏の甲子園大会で初優勝を果たした。 主…

(23日、第107回全国高校野球選手権大会決勝 沖縄尚学3―1日大三)

 沖縄尚学が夏の甲子園大会で初優勝を果たした。

 主将で遊撃手の真喜志(まきし)拓斗選手(3年)の母、奈津美さん(45)はこの日が誕生日。アルプス席で声援を送った奈津美さんは「これ以上の誕生日がありますか。人生最高の誕生日です」と喜んだ。

 九回裏、1死一、三塁の場面では、強い打球が遊撃を守る拓斗選手に飛んできた。163センチの小柄な体で止めて、二塁手へ。さらに一塁手に転送されてダブルプレーが完成。初優勝が決まった。

 「優勝が決まる前から涙が出そうになったけど、優勝するまでは気を抜けないと思って我慢した」と奈津美さん。優勝が決まった瞬間には思わず涙が流れた。

 「これまで(息子が)がんばってきたことを思い出して、込み上げるものがあった。帰ってきたらおいしいものをいっぱい食べさせてあげたい。自慢の息子。えらいぞ、日本一すごい、ありがとう、と伝えたい」(中嶋周平)