◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 2日目(22日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)…

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 2日目(22日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)
プレーオフシリーズの初戦「フェデックスセントジュード選手権」では首位に立った最終日後半に伸ばせず3位、前週の第2戦「BMW選手権」は日曜日に「67」をマークして4位でフィニッシュした。トミー・フリートウッド(イングランド)の前には今週もPGAツアー初勝利の夢が広がっている。
初日の「64」に続いてこの日は8バーディ、1ボギーの「63」をマーク。ティショットを右サイドのバンカーに入れた終盤16番でボギーを叩いてから、上がり2ホールを連続バーディで締めくくった。最終18番(パー5)はフェアウェイからの第2打を軽いドローボールで攻め2オン2パット。3位から通算13アンダーの首位タイに浮上し「最高のシナリオは上位で争い、プロセスに忠実であること。多くのことが上手くいっていると思うし、また別の試合で良いプレーができていることをうれしく思う」とトレードマークの笑顔を見せた。

練習日に硬かったグリーンは、直前の雨で軟らかく感じるという。2日間のフェアウェイキープ率は全体2位の82.14% (23/28)と、深いラフからのショットを徹底的に避けていく作戦でピンを狙う。「みんな、とてつもなくゴルフがうまい。正直なところ、僕はそうでもなくて、ただプレーし続けることが好きなだけ」と謙遜しながら、伸ばし合いのリーダーボードの数字に驚きの表情ものぞかせた。
1987年に「ナビスコ選手権」としてスタートした大会は直前までのポイントランキング(06年以前は賞金ランク)トップ30だけがプレーできる。本大会でツアー初優勝を飾ったのは2003年のチャド・キャンベルだけで、07年に現行の年間ポイントレース(フェデックスカップ)が始まってからは一人もいない。
「(初勝利が本大会だとは)考えたこともなかった。競技フォーマットが変わったことで、(優勝すれば)フェデックスカップ王者にもなれる。とはいえ、僕たちはいつも自分が勝つ景色を頭に描いている。どれも、みんなが憧れるトーナメントのひとつ」。通算7勝を挙げたDPワールドツアー(欧州ツアー)では2017年に年間王者に輝いた経験を持つ。「次の36ホールをプレーするだけ。いや、36ホールを考えるのではなく、まずはあしたのプレーだ」と再び冷静に週末に向かう。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)