学校初の夏の日本一に王手をかけている沖縄尚学ナイン(C)産経新聞社 第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)は8月23…

学校初の夏の日本一に王手をかけている沖縄尚学ナイン(C)産経新聞社

 第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)は8月23日に決勝戦が行われる。沖縄代表の沖縄尚学は、夏初めての日本一をかけて、日大三(西東京)と対戦する。

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 その沖縄尚学に敗れた学校のSNSが大きな反響を呼んでいる。同じ那覇市内にある興南だ。7月12日の沖縄大会準決勝で、沖縄尚学に1-3と逆転負け。悔しい結果に終わったが、試合後に感動の光景が広がった。

「興南学園広報部」は同日に公式インスタグラムを更新。そこには1本の動画が収められていた。

 まずは勝者の一塁側・沖縄尚学の応援席から「愛してるぜ興南 気持ち込めて歌うのさ 我らが誇りの興南 さぁいこうぜ」とエールが上がった。これを受けて、三塁側・興南の応援団長は涙を拭いながら、オレンジの巨大メガホンを手に「沖縄尚学の皆さん!今日はありがとうございました!決勝戦も頑張ってください!」と声を張り上げた。

 その直後には「愛しているぜ尚学 気持ち込めて歌うのさ 我らが誇りの尚学 さぁいこうぜ」と独唱。女子チアリーディング部員らも、同じ歌詞を歌い継ぐと、球場の沖縄セルラースタジアム那覇は大きな拍手に包まれた。

「興南学園広報部」のフォロワー約1万8000人に対して、この投稿には、8月22日時点で2万5000以上の「いいね!」を記録している。夏の甲子園開幕後の書き込みも多く、感動の声が相次いでいる。

「たまらないねぇ」「なんでこんなにも高校野球は色褪せないんだろう」「スポーツマンシップに感動!!」「思ってた以上に泣けた」「今の高校生は心が美しい」といった反応が見られた。

 くしくも沖縄県勢の決勝進出は、その興南の2010年以来、15年ぶり。「決勝楽しみ」「優勝してほしい」「沖縄県勢みんなの思いを乗せて頑張って!」「あと1戦です。頑張って下さいね」などと、沖縄尚学への激励コメントも届いた。

 スタンドで交わされたエールは、SNSを通じて県内外へと広がった。“仲間”が示したリスペクトと声援も力に、沖縄県勢2度目の夏の頂点をつかみにいく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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