8月22日、Jリーグ第27節が行われ、柏レイソルが0−2の2点ビハインドから後半に怒涛の4得を奪い、4−2の逆転で浦和…

 8月22日、Jリーグ第27節が行われ、柏レイソルが0−2の2点ビハインドから後半に怒涛の4得を奪い、4−2の逆転で浦和レッズを下した。美しい弧を描いた逆転弾にサポーターが狂喜乱舞した。

 フライデーナイトの日立台での上位対決。前半は浦和ペース。前半5分に長沼洋一のゴールで幸先良く先制すると、同43分には古巣対戦となったマテウス・サヴィオのワンタッチパスから金子拓郎が、関根貴大とつないで松尾佑介が決めて2−0と試合を優位に進めた。

 しかし、柏のリカルド・ロドリゲス監督が後半開始から瀬川祐輔杉岡大暉の2人を投入し、その瀬川が後半9分に反撃のゴールを奪うと、さらに後半19分から出場した細谷真大が同38分に同点ゴールを奪う。そして、後半アディショナルタイム突入寸前だった。

 左サイドでボールを受けたのが、後半29分から出場した小西雄大だった。ダブルタッチで気味に相手1人をかわすと、鋭いフェイントで2人目もドリブルで置き去りに。ボックス内に侵入すると、瞬時にゴール前の状況を見て思い切りよく左足を振った。

「前半から西川選手がキーパーとディフェンスの間のボールをすごい処理していたのを見ていたので、抜け出したときにファーに入るか、もしくは味方が流れ込んでっていうようなボールを出そうと思った。狙い通りのいいボールが蹴れて良かったです」と小西。アーリークロス気味に高く舞い上がったボールは、浦和GK西川周作の頭上を越えると、そこから鋭く曲がり落ち、逆サイドネットに突き刺さった。

■「まだちょっと喜び方があんまりわかんないですけど」

 意表を突く形となった逆転ゴールに、小西は両手を広げてサポーターの元へ。今年7月末にJ2モンテディオ山形から柏に加わったばかりの27歳は移籍後初ゴール。試合後のフラッシュインタビューで「まだちょっと喜び方があんまりわかんないですけど」と苦笑いも、「勝ちにつなげられて良かったです」と胸を張った。

 さらにファンからは次のようなコメントが寄せられた。

「これは鳥肌もの」
「レイソル強すぎる」
「シュートもすごいけどその前の2人抜きがもうすごい 小西みたいなプレースタイル大好き惚れた」
「ベストゴールやろこれ」
「小西の左は悪魔の左だな」

 その後、久保藤次郎が勝利を決定付ける4点目を決めて4−2。試合前の時点で5位だった柏は、勝点3差だった7位の浦和を倒すとともに、FC町田ゼルビアを抜いて暫定首位に浮上した。まだ残りは11試合あるが、優勝争いの中で非常に大きな勝点3。この日、三協フロンテア柏スタジアムを訪れた柏サポーターにとっては、大興奮かつ大満足のフライデーナイトになった。

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