◇国内女子◇CAT Ladies 初日(22日)◇大箱根CC(神奈川)◇6652yd(パー72)◇晴れ(観衆1751人…

“荒治療”が奏功? プロ4年目の藤田かれんが好発進

◇国内女子◇CAT Ladies 初日(22日)◇大箱根CC(神奈川)◇6652yd(パー72)◇晴れ(観衆1751人)

プロ4年目の藤田かれんが「68」で回り、首位と2打差の4アンダー4位の好発進を切った。今週は開幕前にクラブ5本を再調整し「正直、不安はあった」という。1Wのシャフトを藤倉コンポジットの最新モデル「スピーダー NXゴールド」に差し替え、アイアンは7番からPWまでヘッドをピン「i240」変更、9番まではシャフトも替えた。それらの試みが好スコアに繋がったと振り返る。

これまでグリーンに乗せても10m前後の距離が残るなど難しいパッティングを強いられていたが、今週は「5~6mぐらい」とバーディチャンスの距離を縮められたという。ボギーなしの4バーディにまとめ、「練習の時から良くなってきたので自信を持って行けた」と安どした。

QTランキング34位でシーズンインし、出場20試合でトップ10に入れたのは3月「アクサレディス」(6位)のみ。10位台で終えた翌週に予選落ちを喫するなど、好成績が続かない要因を探ってきた。振り返れば、昨季からハードスペックのクラブを使うようになり、ドライバーが飛距離アップ。アイアンも距離が伸びたドライバーに合わせるように調整してきたが、「振り感が合っていなかった」と説明する。

セッティングを見直して上位発進を決めた

「完璧なショットを打っても、持ち球のフェードで返ってこない。調子が悪くないのにピンにショットが絡まないのは、何か理由があるんだって」。直近2試合も決勝に進めなかったこともあり、コーチの父とメーカー担当が話し合った結果、シーズン途中でのクラブ調整という“荒療治”に踏み切った。

この日はフェアウェイを1ホールしか外さず、パーオン率は83%(15/18)と高精度のショットでスコアメーク。「緊張した部分もあって。緊張するとパターがブレだすけど、ショットはブレなかったから楽に回れたかな」と手ごたえを口にした。(神奈川県箱根町/石井操)