◇国内男子◇ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2日目(22日)◇北海道ブルックスCC(北海道…

◇国内男子◇ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2日目(22日)◇北海道ブルックスCC(北海道)◇7286yd(パー72)◇曇り(観衆779人)
蝉川泰果が今年のPGAツアー予選会挑戦を見送る意向を固めた。蝉川は現在、国内ツアー賞金ランキング6位。「ダンロップフェニックス」終了後の11月25日時点のランク1位となれば、予選会最終ステージ(12月11日~)の出場権を得られるが、仮にそうなった場合でも見送る予定。「今年は受けません」と語った。

蝉川は今年1月、昨季米ツアースポット参戦で得た資格により、米下部コーンフェリーツアーに開幕から参戦した。海外挑戦に意欲を示していたが、コロンビア開催だった2月の4試合目「アスタラ選手権」第1ラウンドを途中棄権。帰国後の検査で肋骨3本の骨折が判明し、5月「中日クラウンズ」まで試合出場を見合わせるなど、シーズン出遅れにつながった。
蝉川は「オフはまず3カ月、ゆっくり体を休めたい。(米ツアーに)行ける時には行けるようになるだろうし、焦らずにやっていこうと考えています」と言う。状況次第で気持ちの変化がある可能性は残しているが、基本はメジャーなどで出場権を得られれば挑戦するものの、米国を拠点にという考えは頭にない。

この日は午前組で6位から出て、6バーディ、ボギーなしの「66」をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、首位に1打差の2位で決勝ラウンド進出を決めた。快進撃の途中、前半13番(パー3)では実測228ydを4番アイアンで1mにつけると、グリーン横の林からキタキツネが出現。グリーンに上がって蝉川のボールに近づき、興味深そうに眺める一幕があった。
カラスがボールをくわえて…という表現はゴルフでよく使われるが、開催コースのハウスキャディによると、キタキツネがボールをくわえることも「時折あります」とか。今回は蝉川らがグリーンに近づくと何もせぬまま林に消えたためスムーズに競技を続行。この日3個目のバーディを決めた。

「とにかく勝ちたいです。残り2日も上だけを目指してプレーしたい」。日本ツアー専念を決め、6月「BMW 日本ツアー選手権」に続く今季2勝目を狙っていく。(北海道苫小牧市/加藤裕一)