試合数、打点はキャリアハイを更新しているリチャード(C)産経新聞社 今季途中にソフトバンクから巨人にトレード移籍してきた…

試合数、打点はキャリアハイを更新しているリチャード(C)産経新聞社
今季途中にソフトバンクから巨人にトレード移籍してきた、砂川リチャードが勢いづいてきた。
8月21日のヤクルト戦(神宮)では、「7番・一塁」で先発出場。1点リードの2回無死二塁から、ヤクルトの大ベテラン左腕・石川雅規のストレートを完璧にとらえて、左翼席中段に飛び込む6号2ランを放ってみせた。
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田中将大の日米通算199勝目をアシストした本塁打は、2試合ぶり。19日の同カードで、グランドスラムを含む4安打6打点の大暴れを見せていたばかりだった。19~21日の同カードは打率5割、2本塁打、9打点の大活躍。今季6本塁打は2021年の7本に次ぎ、22打点はキャリアハイの数字だ。
覚醒しつつある26歳のロマン砲を、球界OBはどう受け取っているのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は22日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。「確率的にはまだまだ全然低いけど」と前置きした上で、「相手にショックを与える、そういうバッティングはできるようになってきたよね」と評した。
高木氏には印象に残っている一発がある。「チェンジアップにくるくる回ってたんだよ。次も必ずチェンジアップだって言ったところで、ガーンとホームラン打ったんだよね」。7月21日の阪神戦(東京ドーム)。リチャードは7回に、相手2番手ニック・ネルソンの低めチェンジアップに体勢を崩されながら、左中間席に同点3ランを運んだ。観衆、視聴者を驚愕させた規格外の弾道とあって「そういうことがあるからね。やっぱり使いたくなるよ」とうなっていた。
ソフトバンク時代との違いは何か。「打てない時でも、我慢して使われて…使われる数が違うからね」と分析。21日時点で45試合出場、129打席はプロ入り後最多を更新中。「巨人の方がああいうタイプがいない。使われてるっていうことが一番のプラス材料だろうね」。巨人でようやく光を浴びはじめたダイヤモンドの原石。まだ研磨の途中だが、ひとたび輝きを放てばスタンドを震わせる力を秘めている。
主砲の岡本和真が復帰後は、一塁手として守備でも懸命なプレーを見せているリチャード。今後求められるのは、やはり打撃での確実性だ。
「(打率)1割台(21日現在.195)だと、だんだん使いにくくなってくる。2割5分っていうのは難しいかな。でも、2割3分ぐらいは打ってくれるといいかなって思うけど」
期待を持てる選手から「できる選手」への変貌。まだ今は荒削りでも、一発の迫力と魅力は球界屈指。確実性を手にした時、リチャードは真の主役へと躍り出る。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【動画】勢いが止まらない!リチャードが放った豪快な6号2ランシーン
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