思うように結果が出せず、苦心するコンフォート(C)Getty Images 地区優勝争い、ひいてはポストシーズン進出に向…

思うように結果が出せず、苦心するコンフォート(C)Getty Images

 地区優勝争い、ひいてはポストシーズン進出に向け、負けられない戦いが続く中、ドジャースではラインアップで厳しい目を向けられている選手がいる。32歳のベテラン、マイケル・コンフォートだ。

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 今季に1年1700万ドル(約25億円)で加入したコンフォート。デーブ・ロバーツ監督が獲得を望んだとされる中距離砲だったが、ここまでの成績はからっきし。110試合に出場して、打率.188、9本塁打、27打点(現地時間8月21日時点)と周囲の期待には応えられていない。

 直近の約1か月に成績を絞っても、打率.206、1本塁打、4打点、長打率.338、OPS.628と鳴かず飛ばず。100を平均として打者が打席あたりに生み出した得点貢献度を表す指標「wRC+」も「78」と平均以下の数値を推移している。

 文字通りチームに貢献できずにいるコンフォートは、もはや足枷となっている感が否めない。その生産性の低さも相まって、地元メディアからも厳しい目を向けられている。

 ドジャースの専門サイト『Dodgers Blue』のライターを務めるスコット・ゲイルマン氏は、昨年8月にドジャースをDFA(メジャー出場前提となる40人枠から外す措置)となったジェイソン・ヘイワードが、同時期にOPS.682、wRC+「90」という成績を収めていた事実を列挙。その上でコンフォートを厳しく断じている。

「コンフォートは、ヘイワードよりも多い393打席に立ち、OPS.612、wRC+76を記録している。対右投手のOPSは.593になる。チームに怪我人が相次ぎ、出場機会の恵まれた状況で、彼がどれだけ少ない成果しか出せていないかは驚くべきことだ」

 無論、当人も現況が芳しくないことは承知している。地元局『Sports Net LA』などの取材でコンフォートは「当然にチームのために力を尽くしたいとは思っている。特に今年の自分のような状況を考えればなおさらね。多くの場面で見方を置き去りにしてしまっている」と吐露。シーズンを通して不振脱却が図れない己を悔いている。

 地元メディアでDFAの可能性が囁かれる32歳。ポストシーズン進出争いが白熱する中で、そのキャリアの正念場を迎えていると言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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