◇国内女子◇CAT Ladies 事前(21日)◇大箱根CC(神奈川)◇6652yd(パー72)前週「NEC軽井沢72」…

柏原明日架にとって応援のありがたさを改めて実感する復活Vに

◇国内女子◇CAT Ladies 事前(21日)◇大箱根CC(神奈川)◇6652yd(パー72)

前週「NEC軽井沢72」で6年ぶりの復活優勝を遂げた柏原明日架は、大会を終えて真っ先に所属先の富士通に優勝報告をした。「会長と社長に、直接電話でご報告させてもらって。もうすごくうれしそうで、『ずっと信じてた』って言われたときにはやっぱり(勝てて)良かったなって」と応援が心に染みた。

祝福のメッセージは100件以上も届いたと言い、携帯の通知は3日間にわたって慌ただしかった。「『プレッシャーをかけたくなかったから連絡を控えた』っていう方もいらっしゃって。活躍してほしいっていう気持ちは受け取っていたつもりだけど、それだけの思いを私にかけてくれていたんだなって。連絡を含め、改めて感じ取ることができて、すごい幸せ。もっともっと活躍したいっていう気持ちになりました」

プロになりたての頃は結果を出すため、ひたすら人に話を聞いて最適解を求めてきた。プロ12年目を迎えたいまは、少しずつ余計な考えを削っていく思考に変わっている。「ようやく、自分に合っているのは何か、どういう思考をしたらいいのかみたいなのが明確に。要らないものは捨てられている状況だから、体だけじゃなくて、脳の疲労みたいなのもなくなってきた」と成長を実感している。

2週連続優勝を狙う

2019年の初優勝から2勝目の間が、わずか1カ月だった過去の経験も今週に向けてのプラス要素。「あの時は年間で担いでくれていたキャディさんが『まだまだ勝とう』って言ってくれて。(今回は)父が『別に2連勝しちゃっていいんだよ』みたいなテンションでいてくれるので逆にありがたい」。当時と変わらない空気感で、連勝のかかる一戦に臨める。

今週も引き続き、パーオン率やグリーンを狙うショットの球筋へのジャッジに重きを置く。「先週の軟らかいグリーンとは対照的なので、外して難しいところに付いた時にどうしのげるか、とかで少し変化は出ると思う。やることは変わらない。目の前のことに集中しなきゃいけないし、その先に結果が待っている」と開幕を見据えた。(神奈川県箱根町/石井操)