全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は20日、競泳と飛び込みが広島県で、水球が山口県で行われ、閉幕した。 群馬…

 全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は20日、競泳と飛び込みが広島県で、水球が山口県で行われ、閉幕した。

 群馬県勢は、水球で前橋商が17年ぶり11度目の優勝を果たした。

斎藤優輝主将(3年)

「しゃーっ!」。決勝戦が終わり、相手チームへのあいさつ後、チーム全員で喜びの声を上げながら再びプールへ飛び込んだ。小学生から同じクラブチームで 切磋琢磨(せっさたくま)してきたメンバー11人で果たした優勝。全身を使って喜びを爆発させた。

 小学1年の時に兄の影響で水球を始めた。泳ぎが苦手で、練習が嫌いになることもあったが、同じ時期に始めた前田敦也選手(3年)の存在があったから頑張ってこられた。練習を一日も休まないことを約束し、ライバルとして互いに高め合ってきた。

 「前田なら必ず決めてくれる」。築いた信頼関係は、チームにとっての武器となった。この日の決勝でも、前田選手にアイコンタクトを送り、迷わずパスを送った。2人で計11得点を挙げ、18―7で圧倒した。

 「このメンバーで優勝できてうれしい。ここまでついてきてくれた仲間に感謝を伝えたい」。涙をこらえながらそう語った。(星原優璃)