聴覚に障害のあるアスリートの国際的なスポーツ大会「デフリンピック」の東京大会が11月に開催される。ボウリングでメダル候…
聴覚に障害のあるアスリートの国際的なスポーツ大会「デフリンピック」の東京大会が11月に開催される。ボウリングでメダル候補の韓国代表チームが7月21~24日、鳥取市で強化練習を実施した。市内の県立鳥取聾(ろう)学校の子どもたちが練習場を訪れ、チームと交流した。
韓国代表は選手8人と監督、コーチら計14人が来日。東京での日本代表との合同練習や親善試合に先立ち、鳥取でキャンプを実施した。3泊4日の滞在で、練習の合間に子どもたちとの交流の時間を設けた。
鳥取聾学校からは小学生4人と中学生2人が教諭らと一緒に練習場を訪問。世界トップレベルのプレーを間近で見たり、韓国代表のコーチから投げ方を教えてもらったりした。
堰本(せきもと)光咲さん(9)は「おもしろかった。選手たちはストライクばっかりで、びっくりした」と目を輝かせた。
韓国代表のイ・チャンヨン監督は「交流できてよかった。ボウリングに興味を持ってもらい、将来は選手になって」と笑顔。11月の大会に向けて「良い成績を出せるように頑張りたい」と意気込みを語った。
デフリンピックは「デフ+オリンピック」が由来で、デフ(Deaf)は英語で「耳が聞こえない」という意味。五輪・パラリンピックと同じようにそれぞれ4年に1度、夏季大会と冬季大会が開かれ、日本では初開催となる。(富田祥広)