五十幡は侍ジャパンにも選ばれるなど、足が武器となっている(C)産経新聞社 日本ハムの韋駄天、五十幡亮太が、自身初のタイト…

五十幡は侍ジャパンにも選ばれるなど、足が武器となっている(C)産経新聞社
日本ハムの韋駄天、五十幡亮太が、自身初のタイトル獲得へ向け奮闘中だ。
8月13日のロッテ戦(エスコンフィールド)に「1番・中堅」で先発出場すると、初回の第1打席で四球を選んで出塁すると、2番・水谷瞬の打席で二盗を決め、この盗塁で自身初のシーズン20盗塁をマークした。さらに一死二塁から3番・野村佑希の打席でも三盗を決めてみせた。ここまで「22盗塁」をマーク。
2020年ドラフト2位で中央大から入団した五十幡だが、中学までは陸上の短距離選手として活躍したことは知られている。
中学3年時に出場した全日本中学陸上選手権では、決勝で共に走ったあのサニブラウンを上回りゴールするなど、入団当初から、「サニブラウンに勝った男」として、俊足が注目されていた。
日本ハムに入団後は、外野手の層が厚いことや、度重なる怪我の影響もあり、なかなかレギュラーを掴めず。1軍での出場は代走や守備固めといった役割が多かったが転機となったのは、昨オフにプレミア12の侍ジャパンメンバーに選出されたこともあった。
1次ラウンドのキューバ戦では6-6の8回に代走で出場すると、栗原陵矢(ソフトバンク)の犠飛で決勝点となる7点目のホームを踏んだ。国際大会でも自身の強みをいかんなくアピールしてみせたのだ。
現在パ・リーグの盗塁王争いは1位がソフトバンク・周東佑京(31盗塁)、2位が楽天・小深田大翔(27盗塁)。五十幡はこれに次ぐ3位につけている。
残り試合を考えてもラストスパートをかけていけば、タイトル争いにからんでいく可能性もある。
何といっても優勝争いをしているチームにとっても、足が使え、攻撃の幅が広がる五十幡の存在は大きい。今週末には前回の対戦で3連敗となったソフトバンクとの対戦を22日から控える。
特に前回3安打の完封勝利と封じられたリバン・モイネロ対策には少ないチャンスを生かして、足をからめた攻撃が求められるとあって、俊足の五十幡の存在も勝利への大事な鍵を握ると見られる。
引き続き、チームを盛り立てる背番号50の走塁シーンが注目を集めていきそうだ。
*数字はすべて19日現在
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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