第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は21日、第14日を迎え、準決勝が行われる。頂点への挑戦権を得た4チー…
第107回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は21日、第14日を迎え、準決勝が行われる。頂点への挑戦権を得た4チームの戦いから目が離せないが、この4強に残ったチームの主力には2年生が多い。
破竹の勢いで16年ぶりの4強に駒を進めた県岐阜商(岐阜)は、背番号1のエース柴田 蒼亮投手と、準々決勝の横浜(神奈川)戦で好投した渡辺 大雅投手、和田 聖也投手の3人はすべて2年生。打線にも3人の2年生がいて、公立校唯一のベスト16チームが4強までかけあがった立役者といっても過言ではない。
初の夏4強入りした2チーム、沖縄尚学(沖縄)の150キロ左腕・末吉 良丞投手と、山梨学院(山梨)の152キロ右腕・菰田 陽生投手はともに2年生。2人ともに体格も2年生とは思えないほどしっかりしていて、来年のドラフト上位候補として名前が挙がりそう。準決勝での対決も楽しみだ。
7年ぶり4強入りの日大三(西東京)の4番・田中 諒内野手も2年生。今大会は、初戦の豊橋中央(愛知)戦と、準々決勝の関東第一(東東京)戦でソロを放った。低反発の新基準バット導入後、1大会で2本以上の本塁打をマークしたのは初めて。将来性を感じさせるパワフルな打撃は、2年生とは思えないほど完成されている。さらに勝負強さも兼ね備えているとあって、どこまで成長するか分からない。
横浜の152キロ右腕・織田 翔希投手をはじめ、4強に残れなかったチームにも2年生は多かった。勝ち残った2年生たちも、すでに秋の新チームとして再スタートを切っている2年生たちも、これからの成長に期待していきたい。