【明治安田J1リーグ 第26節 鹿島アントラーズvsアビスパ福岡 2025年8月16日(土)18:03キックオフ】 撮影…

【明治安田J1リーグ 第26節 鹿島アントラーズvsアビスパ福岡 2025年8月16日(土)18:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■10日前は「延長戦の末」鹿島が勝利も…

 前節首位に再浮上した鹿島アントラーズは、4日前に横浜F・マリノスからエウベルを獲得。優勝へ向けて、勢いづきたい試合となった。

 しかし、そんなタイミングで迎えたのは、10日前に天皇杯で延長戦までもつれこむ試合を繰り広げたばかりの相手、アビスパ福岡。

 その試合では鹿島が辛うじて勝利したものの、金明輝監督が率いるチームはその敗戦をきっかけに自分たちの戦い方を取り戻すことに成功しており、より厄介な相手になっていることは間違いなかった。

 立ち上がりから福岡のハードワークが鹿島のビルドアップを上回る。それだけでなく、鹿島は福岡のビルドアップを早い段階で封じることができない。

 低い位置でマイボールとなっても、ボランチとサイドバックがなかなか高い位置でプレーさせてもらえず、前線の選手たちは苦しい環境でのプレーが続いた。

 鹿島はペースをつかめないままで前半を過ごしたが、なんとかスコアレスでハーフタイムに。複数得点差がついていてもおかしくなかったが、福岡が最後の最後でシュート精度を欠いた。

■MF4人全員が「入れ替わる」難しい試合

 しかし、後半に入っても展開が変わらない。そして50分、ついに福岡が先制点を決めた。

 55分にダブルボランチと右サイドハーフの3人を一気に交換した鹿島だったが、それでも展開は変わらない。すると、62分には左サイドハーフに新加入の助っ人エウベルを投入。難しい試合となっていることを示すように、4-4-2のMF4人が全員入れ替わった。

 チームとして機能しているのは依然として福岡だったが、鹿島は途中出場の選手たちが戦う姿勢を高め、少しずつ反撃が形になるように。

 84分、右サイドからの攻撃をゴール前で跳ね返された鹿島だったが、それに走り込んだ背番号20の舩橋佑がハーフボレーでネットを揺らし、ようやく1-1に。

 ホームの大応援団が逆転への雰囲気を作り出したが、天皇杯の雪辱を果たしたい福岡が再び主導権を握る。

 鹿島がそれに食らいつく形で、ATを含むラスト10分は消耗戦となった。

 互いに最後の最後まで勝利を目指したが、スコアは動かず。勢いに乗る一戦とはならなかった鹿島だったが、うまくいかないながらも引き分けに持ち込んだ。

 リーグ戦は残り3分の1に突入したが、いつの間にか優勝争いのグループが大きくなっており、首位から7位の浦和まで勝ち点差はわずか4。

 混沌の度合いを増す優勝争いにおいて、0よりも1のほうが良いのは間違いない。

■試合結果

鹿島アントラーズ 1-1 アビスパ福岡

■得点

50分 碓井聖生(福岡)

84分 舩橋佑(鹿島)

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